管理人。 2021-01-29 15:12:00 |
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>6 來
もう、忘れてないでしょ絶対。
( 声を掛けた先の青紫の髪の彼が振り返ると同時、繰り出された言葉に大袈裟なまでに頬を膨らませてみせる。顔見知りで来たばかりの頃お世話になったのも、お気に入りの場所に案内して貰ったのも事実。実際町に馴染めるようになったきっかけではあるのだが、如何せんこのふざけた調子には少し思うことがないわけでもなく。垣間見えた悲しさや寂しさを思い出したら何も言えないから、結局のところ軽口を叩く今の状態に落ち着く。緩い雑談、踏み込むことのない絶妙な距離感。こうしているのが一番楽で、最適。首を傾げて誘うのは、少しでも楽しいことを継続させたいから。一人でいるよりずっと、二人の方が楽しいはず。選択の余地を残すように問い掛けながらも、彼の前に回り込んでゆらゆらと身体を揺らし。子どものような仕草がより幼さを印象づけることは考えにも及ばず )
まあ良いや。來、今って暇?時間あるなら遊ぼうよ、せっかくの再会ってことで。どう?
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