管理人。 2021-01-29 15:12:00 |
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「 少し町を歩いてみようか。思ったより広いし、覚えることも沢山あるけれど、大丈夫。君はこれからずっとここで暮らすんだ、ゆっくり慣れて行けばいい。 」
〈 香撫町 - カナデマチ - 〉
通称『世捨て人の町』。山奥にひっそりと造られた計画都市で、インフラ整備はもちろん、学校、ショッピングモール、その他娯楽施設も一通り取り揃えられている。香撫町の住民だけが利用できるプライベートビーチもあるけれど、申請が必要だからちょっと面倒。町の中に入れるのは移住届を受理された人達のみで、町の外側にあるコンクリートの壁で出入りが制限されている。その壁は、森の中深くにあるため町の中からは見えない設計。携帯もテレビも新聞すら無く、町の外の情報は何一つ手に入らない。地図にも載らない。そして、この町に一度移住してしまえば、もう二度と他の土地に移住はできない。誰が何のために作ったのかは不明。 町の謳い文句は『第2の人生を送る場所』。実は囚人たちの更生施設だとか、巨大な実験施設だとか、宇宙人を匿っているだとか、果てには町ごと空に浮かんで浮遊都市になるんだとか、様々な噂がまことしやかに囁かれている。
〈 香撫町:東部 〉
ショッピングモールだとか、映画館だとか、ちょっとした遊園地だとか、そういう商業施設が多くある。どの施設も基本無人で設計されているけれど、最近は人口も増えて、住民が店員をやっていることも多い。飼育員の関係で動物園や水族館はない。景観保護の意図でもあるのか、それとも単に目立つからなのか、高いビルのようなものもない。
〈 香撫町:西部 〉
大きな農園と牧場がある。基本的には自足自給。ここで出来ないものは外から取り寄せる。作物や家畜の管理は全自動で機械がやってくれるから、人の手は特に必要ない。
〈 香撫町:南部 〉
香撫町と外を繋ぐ出入り口がある。出入り口といっても大きな門などではなく、町役場。つまり出入りの際は必ず町役場を通る必要がある。町役場で働いている人達は住民ではなく、国から派遣された公務員で、仕事以外ではあまり口をきいてくれない。そういう風に指示されてるらしい。
〈 香撫町:北部 〉
住宅街。一戸建てもあれば、まだ一人暮らしが厳しい年齢の子たちのための寮のようなものもある。東部同様、高層マンションなどは見当たらない。
〈 香撫町:中央部 〉
学校の校舎と、図書館と、併設されたプールがある。図書館とプールは一般開放されていて、『住民証』を持っていれば誰でも利用できるようになっている。
〈 移動手段について 〉
基本は徒歩と路面電車。町役場に頼めば自転車やバイク、車も手配してもらえる場合はあるが、そもそも駐輪場、駐車場が無い。循環型の路面電車は、真っ直ぐ目的地に向かわない場合は多少時間はかかるものの、『住民証』を使えば無料で乗り放題。南→東→北→西を一駅ずつ巡る電車と、東西南北と中央、それぞれの地区を巡る電車の計6路線がある。無人運転のため時間にシビア。
〈 学校について 〉
6歳~18歳の子どもが通う、小中高を合わせたような学校。といっても、映像授業が受けられる環境があるだけなので、学校というより塾のような感じ。しかも自主学習。先生は出席と成績の管理、それから生徒とのコミュニケーションが仕事。生徒が分からないところを教えられる先生もいれば、教えられない先生もいる。町役場に申請すれば誰でも先生になれる。
〈 町の治安について 〉
外での犯罪歴は不問。この町の住人である限り、外から来た警察に捕まることもない。治外法権。ただし、町の中で犯罪を行い、通報されれば外の警察に引き渡される。町の中での安寧よりも一時の欲望を選ぶ人は滅多に居ないので、治安はわりと良い方。
〈 住人について 〉
この町に移住できるのは、町役場で移住が認められた人達だけ。消し去りたい過去や、人には言えないような秘密を抱えた人がほとんど。警戒心が強く、一筋縄ではいかない人が多い。彼らとどう付き合って行くかは、あなた次第。
〈 住人の生活について 〉
住む場所や物資は何でも町が用意してくれるため、生きていくのには困らない。かかるのは食費と娯楽代、インテリアや雑貨くらい。さらに、一人につき毎月五万円ずつの支給があり、働いても働かなくてもいい、という至れり尽くせり。ただ、実際にはする事がないからと何かしらの仕事をしている人も結構居る。金銭が発生する仕事もあれば、学校の先生みたいに金銭が発生しない仕事も。何か新しく始めたい仕事があれば、町役場に申請すると手配してくれたりもする。学校も、行く義務はないから行きたくなければ行かなくていい自由登校。本や買い切りのゲーム等はカタログの中から注文すれば町の外から取り寄せられるが、一ヶ月に一度の定期便なのですぐには届かない。移住の際には、町の中のネットワークにだけ繋がる携帯端末と、『住民証』というICカードが手渡され、この『住民証』によって住居の貸出や路面電車、図書館等の様々なサービスが受けられる。これを持たない者は見つかり次第町から追放される仕組み。携帯端末は主に定期便の注文、町や商業施設からのお知らせ、情報共有のための掲示板、登録した住人との連絡等に用いられる。連絡の際のメッセージや音声は全て町の監視下にあり、大事な話をする時には直接会って話すことをお薦めする。
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