管理人。 2021-01-29 15:12:00 |
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>27 睡
……私は人間だよ、ちゃんと触れるし。でも、うん。夢の中で会ってたなんて面白いね。
( 聞くからにファンタジー色の強いそれが現実だとしたらそれはとても滑稽で、彼らしいと言えばそれまでだった。夢であることは理解しているようだから大丈夫だろうとは思うけれど。やんわりと手を伸ばしてぐーぱーと動かしてみる。本当に触れて良いのだと勝手に判断できる程、まだきっぱり仲良しだとは言えないから。目の前でわーわーと声をあげて揺れてみせるのが精一杯だった。「見たよ。見たというか、さっきまで一緒に……」來がメダルを追い掛けていった方向へと視線を向けるも、見慣れた青紫はどこにも見当たらず。いつの間にかじゃらじゃらと煩いくらいに鳴っていたメダルの音も聞こえなくなっていた。「あれ……來?らーいーっ」このままではただ嘘をついていると思われても仕方がない。どうしようかと声を出してみる。周りにいる人は少数で、皆ゲームに興じているから目立つことはなかった。目立たないということはその本人にも届かないということだから、良いのかどうか一概には言い切れないけれど。ゆるりと首を傾げては、うーんと唸る。「一緒にいたから、そう遠くまでは行っていないと思うんだ。探すの、手伝おうか?」食指をぴんと立てて、提案をしてみる。これはきっと乗り掛かった船。最後まで、なんて自己満足かもしれないが。選択は委ねることとしようか )
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