Soul Chain（ 近未来 / 異能武器 / 戦闘 / 日常 / 恋愛 / 一部制限有 ）

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「ねえ、あんたも逃げたいだろ？現実から。見せてあげられるよ、“最高の夢”をさ」
「何を期待してるの。いつだって世界は思い通りにはいかないように出来てるんだよ」

［名前］柊 真人　（ヒイラギ マヒト）
［役職］怠惰の深壊人
深壊人になってから長く、高校の頃に覚醒したのであるが、一応そうなる前には優秀で優しい高校生をしていた。
［性別］男
［年齢］24歳
［容姿］黒に近い紫色の肩口まであるウルフカットの髪。目の色は吸い込まれそう程に深い蒼で垂れ目気味の三白眼。綺麗な鼻筋に薄い唇をしている。全体的に細身で、色白。手や脚等は角ばって男性を思わせるが、筋肉はほぼついていない。身長は178センチ。普段の格好は白いワイシャツにウエストベルト、黒のスラックス。右の耳に緑色のピアスをつけている。
［性格］怠惰。全てのことに対して基本無気力。おまけに飽き性。興味がある事にだけはある程度のやる気は出すものの、一度興味がなくなれば、一切手を付けなくなる。人に対しても物に対してもほとんど執着せず、執着されるのを嫌う。彼のその物事への興味や執着のなさからか、記憶障害かと疑う程に物覚えが悪い。表情筋が死んでいるのかという程に動かず、喜怒哀楽が抜け落ちている。
一人称「俺」二人称は「あんた」
［オーラスタイル、異能力］
オーラを一本の包帯のようにして首の周りに纏わせており、それを細くしたり太くしたり或いは柔らかくしたり硬くしたりして相手を傷つけたり縛りつけたりして戦う。
「相手に一時的に幻覚を見せる」能力を持っている。人や日によって、幻覚を見ている本人にとって都合の良い世界の幻覚である事もあれば、過去のトラウマの幻覚である事もある。良い幻覚か悪い幻覚か、そのどちらであるかは真人本人にもわからない。真人のみ、その人の見ている幻覚を見ることが出来る。
発動条件は真人が相手に触れる事。一度発動するとその人の周りを覆うように箱が作られ、5分の間、真人本人でもそれを壊すことはできない。箱に入って5分以内に幻想の世界で真人の分身である小さな真人のようなものを殺さないと箱が無くなり、意識のない状態で誰彼構わず（勿論真人も例外ではない）襲うようになる。小さな真人の強さはその人の心の壊れ具合、気持ちの落ち込み具合によって強さが変化する。心が弱いほど小さな真人は強くて逃げ足が速くなる。幻覚を見ている本人は小さな真人を殺せばいつでも幻覚から覚めることが出来るが、それが出来ないと最大30分の間他の人を無意識下で襲う羽目になる。小さな真人を殺すと真人本人が大分疲労する。
他の人はその人を気絶させるかある程度の深手を負わせることで止める事が可能。最も早い幻覚から覚める方法は見ている本人が自身に深手を負わせる事である。この際、深手を負わせた場所と同じ場所が真人にも傷として残る。
［概要］父と母のネグレクトの酷い家庭に生まれた子供。周りから見れば一般的な家庭に見えるものの、家の中ではＤＶが当たり前であった。ただ一人、自分と同じく生まれた双子の弟の為に毎度優秀な息子、優秀な生徒を装ってきた。しかし、或る日を境に父と母が薬に手を出し始める。被害が此方に来ないようにと、出来るだけ怒らせないように振舞っていた或る日、家に帰ればリビングで血みどろになって横たわっている弟を見る。呆然とそれを見ていれば、近くで凶器であるだろうナイフを持ちながら父が己にその薬を打ってきて、そこから記憶はない。父や母、それに弟がどのようになったのかは知らない。
献身的に振舞っていても幸せは訪れない事を知っているので未来に希望は抱いていない。薬を打たれたのはあの一回だけであったが、未だに美しい家族愛や友情などを見るとフラッシュバックに苦しむ時がある。狂乱することはないが、世界が滅べばいいと思う気持ちがその時は増す。
弟が生きていたならと考えることもあるが、最近ではもう考えないようにしている。弟の話をする際は少しだけだが表情が悲しそうになる。


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