誰かの残した手記 2020-12-07 02:07:08 ID:9c1004cee |
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【図書館廃墟(屋内2F~3F)・(夜間へ移行)/ゴードン・ヒラツカ、зомби×1、????→リッカー×2】
>>蛍丸
『Ааа! (ああぁぁぁぁ!)』
(悲鳴なのか歓喜なのかは分からないが…凶器を携えた腕を文字通り一閃、且つ続けて脇腹から腹部を斬り裂かれ、血と臓物を零して金槌の狂人は倒れ伏せ、血でじわりと床を濡らす。もう一体の水平二連を構えたзомбは再び焦点の合わない視点で、大太刀を振るう少年に狙いを定めようとする。――どうやら3Fの脅威はこの散弾銃で武装した狂人一体だけらしい、この狂人を斃してしまえば一先ず3Fは静かになるのかも知れない、少なくとも今の処は)
―――
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>>クリス・K・竜崎
ヒラツカ「現職の方なら尚更心強いですが、その様子だとやはり――自発的に此処を訪れた訳では無い様ですね。…遭遇人物の指向性や要因傾向の偏りは――は必ずしも無し、と…ふむ実に興味深い。」
(さらさらとメモを取る壮年の日系の民俗学者、こんな状況でも余り動じるどころか、自分のペースを崩す気は欠片もないらしい。)
ヒラツカ「…もっと詳細な統計が取れるくらい、他に迷い込んだ方に会って話を訊く必要がありますね…まぁ、この場を生き延びられたらですが。よろしくお願いします、Mr.クリス」
(1Fから聞こえたガラスの割れる音と、恐らく狩猟用ライフルと思われる火器の銃声――と前後する幾つかの悲鳴。恐らく、誰かしら1Fで銃を撃った者がこの階へ上がって来る、当然、撃たれた“化け物”も)
―――
――
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>>ロッザ、Puppet & Fred bear
(相応の打撃力を有している猟銃のライフル弾は確実に命中し“怪物”は怯んだ、――だが立ち去り、二階へ向かう一人と二体、特に前者の少年…とその“もう一方の彼”は気付くかもしれない、撃退した際に流れた“怪物”の血痕、もしくは飛び散った返り血――それの凝固する速度が、まともな生き物ではあり得ない程に早い事を――つまり“殺し切る”には程遠いと言う事だ。)
カサカサカサカサ
(そう遠くない背後の空間から複数のナニカが這い回ってる耳に障る不快な音が聞こえてくる。そして夜気が頬を擽る。無明に近い闇だが、辺りの空気には饐えた腐臭が加わっている。)
【廃病院付近通り/SCAR-L(ダミー3名随行)、ライイングフィギュア×多数→一時的に全滅】
>>Baby & Spring trap、獅子王
TATATATATATAN!TATATAN!TATAN!TATATATAN!(銃声)
(夕闇と霧の中で閃く断続的なマズルフラッシュ、甲高い小口径高速弾特有の発砲音。金臭い飛沫を上げてラバー生地の化け物が次々と撃ち抜かれて斃れていく。それらの異形の屍を平然と踏み越えて硝煙と霧に特徴的なアッシュグレーのウェービーヘアをなびかせながら進むタクティコーな特殊作戦要員染みた装備をした剣呑な少女と、複数の“その少女と全く同じ姿をした”者達が標準射撃姿勢で構えたタンカラーのベルギー製モジュラーアサルトライフルを時折発砲して周囲の怪物を機械的且つ冷徹なほど効率的に撃ち斃していく。)
L「αよりβ、進路上の未確認脅威を排除――引き続き目標地点までの掃討を継続します。」
Lダミー1「任意の自由射撃継続…索敵中」
Lダミー2「後方警戒、接敵無し」
Lダミー3「――前方目標地点にて動態反応検知…」
L「このまま接近する、各自ウェポンズ・フリーを維持」
(口元のボーンマイクにそう抑揚の無い声で通達する同じ姿の少女ら――とある第三次世界大戦後の近未来の世界に於いて大戦による人的資産の希少さから来る人手不足故に代替兵士として運用されるT-Doll、即ち“戦術人形”と呼称される一種の軍用アンドロイドとそのダミーである。)
L「病院に生存者…可能性はありそうだけれど脅威なら排除すればいい。」
(ウェービーヘアの戦術人形、本体である表情さえあれば年頃の少女らしい無邪気さや可愛らしさがあるであろう少女、…Lは機械的なポーカーフェイスのまま霧ではっきりとは見えない目的地の廃病院、その屋上をじっと見つめる。)
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