誰かの残した手記 2020-12-07 02:07:08 ID:9c1004cee |
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【BAR・アシュリー(店内)/ダグラス、ジム】
>>ジョルノ
ダグラス「お前さんの言う“あれ”が何を指してるかは知らないが、そこらをうろついてる化け物共に関しては明らかに人じゃないだろうさ。…いや、正確には“元人間”もいるだろうが…な。」
(男の問いにバリケード、廃材その他を打ち付けながら壮年の探偵はそんな風に答える)
>>ジョルノ、エメリア・ヴォルド/シン・キスク、大和守安定、 五虎退
(店内に新たな生存者たちを招き入れた後、壮年の探偵は再び念入りにバリケードを手早く補強しつつ先ほど地下鉄職員…ジムが店内で掻き集めた“使えそうな物”の中から古めかしいデザインパッケージのヴィンテージ物なバーボンのボトルを一本かっぱらうとそのまま強引に親指でコルクを弾き飛ばして中身を喉を鳴らして嚥下する。本来であればこんな貴重な年代物はじっくり割って飲んでしまいたかったが――“気つけ薬”代わりに強烈なキックバックを期待して飲む様な心境では到底楽しめる筈もない、しかしそうでもして正気を保たなければ正常な判断力が此処では見る見るうちに削れていく。)
ジム「――ヤケ酒飲むのはあんまりよろしくないんじゃないかい?」
ダグラス「ッ…どうやら此処じゃあ、多少酔っていた方が良さそうだと思ったんだ。お前も飲んでおくか?」
ジム「つまり、酔っ払ったら余計に…オレは遠慮しとくよ…」
(その一方、いわゆる“隊長”と呼ばれた五虎退少年と、件のサムライの美丈夫――ついさっき話していた“逸れた仲間”の一人と再会出来たらしい様子で喜ばしい事ではある。この碌な事が起きない現状では少ない明るいニュースではある―同時に他の生存者とも合流出来たのも大きい。…その分のデメリットも当然あるだろうが)
ダグラス「ダグラス・カートライト、私立探偵だ、依頼主に同行してオカルト漁りの妙な仕事をしていたら何時の間にかこの街に来ていた。」
ジム「ジム・チャップマン、しがないメトロのスタッフさ――オレも何時の間にかこの街の大通りで大の字で倒れてたんだけど…そこであのゴムキャップの化け物に襲われてたときにダグラスのオッサンに助けられてね。」
(そう改めて自己紹介を行いつつ…)
ダグラス「――此処に閉じ篭ってても恐らく外からの助けには来ないだろうと、現状俺は思っていてな。このBARを拠点にこの街を調査しようと考えてるんだが…」
【図書館廃墟(屋内2F)/ゴードン・ヒラツカ、зомби×5】
≫クリス・K・竜崎
(閑散とした静けさが漂う、放棄されたらしき図書館の屋内――しかし廃墟としては比較的荒らされた形跡が少なく、特に落書きやら破壊された形跡も不自然な程無い。まるで司書や職員不在で電気が通って無いだけの休館中の施設といった印象を覚えてしまう。)
ヒラツカ「…落ち着いて調べ物をする分には悪くない場所ですが――参りましたね。まさか利き腕をやられるとは」
(その一角にて、左手首を応急処置しつつ消毒し、止血帯で締め付けて出血を抑えている日系人の壮年の紳士風の男が一人。その手元にはこの図書館に存在していた何処かの町内記録や編纂書の類が幾つかページを見開きのままで置かれている。)
―――
―
『Эй! Кушать! Дай жрать, дай дай дай жрать..(ねえ!食べる!食べさせて、食べさせて..)』
『Ой болит! Не надо болеть... Не надо... Бред(Ааа! Бооольно! Ай больно!)』
(何やらうわ言の様な大声と、呻き声めいた聞き慣れない言語の言葉と、足を引きずる様な足音が数人分響いて来る。…本棚の影から手鏡を使ってゆっくりとその方向を伺うと、何やら雑多な装備や防護服、作業服に身を包んだ――男達がまともそうではない足取りでうろつき回っている。全部で5人だ、内三人は手にナイフや角材、金槌の様な凶器を持ち、残りの二人は、一人は旧式の水平二式散弾銃、もう一人はやはり旧式のAK-47自動小銃を手にしている。雰囲気からして全員話の通じそうな相手では無さそうだ。)
ヒラツカ「…ドラッグでもやってるんでしょうかね、怪物の次は得体の知れない暴徒ですか…困りましたな。」
(思わず小声でそうぼやいてしまうが、一先ずあの者達から隠れつつこの廃墟から脱出せんと意外とアグレッシブな壮年の民俗学者は試み始める。)
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