誰かの残した手記 2020-12-07 02:07:08 ID:9c1004cee |
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【BAR・アシュリー(店内)/ダグラス、ジム、???】
>> 五虎退
(その“怪異”――八尺[約2m以上]の身の丈という人間離れした身長と、明々とした双眸を持つ大女―――■■■は何故か、件の軍服の少年ばかりにそのモノ欲しそうな視線を向け続ける。元々が歳若い人や年少者に惹かれる性質を持っている存在ゆえか…それに加えて“刀剣男子”という特異な存在である事も影響しているかもしれない。…あと数歩で店内だというのに、随分と時間の進みが緩慢に感じてしまう。)
???『ぽぽぽぽぽっ…ぽぽぽぽぽっ』
(その白い手、怪物染みた異様さとある意味女性らしい華奢さが両立した様な長い指が、そっと軍服の少年の両肩を掴もうとしてくる。しかしその手つきは妙に優しげで割れ物でも触れる様な繊細な感じである。)
ダグラス「…!!」
(危機感が押さえられなくなった探偵は思い切った様に大股で一歩、室内に飛び込むように、軍服の少年の手をひいて一気に店内へ―――そして二人が完全に店内に逃げ込んだ時点で、不意にそれまで感じていた“厭な気配”が嘘の様に“消え去った”、先ほど恐慌状態に近かった地下鉄職員がそこから間髪入れずにドアを閉めてガチャリと施錠する。)
ジム「―ハァ…ハァ…何なんだよあれ!」
ダグラス「…分からんが、少なくとも“あれ”はこのBARの中には入って来れないみたいだ。坊主、大丈夫か?」
(深呼吸をして息を整えつつ、あの得体の知れない大女が何故か店内に入って来なかった事を確認しつつ、軍服の少年にそう気遣う様に声を掛ける。素性も何も分からないが少なくとも見た目は子供であり、尚且つこんな非常時という事もあり普段は無愛想な探偵はかつて刑事だった頃の不器用な優しさをみせていた。)
ジム「とりあえず、アンタがその子を助けに行ってる間に使える物がないか色々店内を物色してたんだけど――取り合えず見て貰っていいかい?」
(と、ささやかながら安息を得られた矢先に、地下鉄職員は二人に“使えそうな物”を見て貰いたいと提案する。どのみち此処に立て篭もるにせよ、外に出て行って探索するなり人を探すなりする際には何かしら役立つ物が必要になるだろうから損はしないだろう。)
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