天からの瞳 2020-12-02 21:07:16 ID:50710ba8b |
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(/いずれは絡みたいと思っていたので私は複数人ロールでも全然大丈夫です!)
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近くで見てみるとずっしりと重量のありそうなこの鞄は、ますます華奢な少女には不釣り合いに思えた。少女――エメリィと老婆のやり取りを耳にして、エイダは「なるほど、そういうことでしたか」と小さく頷く。そして少しも躊躇わずひょいと彼女の肩から鞄を取ると自分で背負い直し。自分が持った方が良いという判断だった。
「エメリィさん、私はエイダ・ファウストと申します。お婆様の言うようにこの鞄は小柄なあなたには少々重過ぎるかと。
なので私が荷物を持つ代わりに話しながら、私にこの街や塔について教えてくれませんか? 私はまだここに来て一ヶ月程であまり詳しくはないのです」
温度を感じさせない口調はデフォルト。良く言えば冷静とも言えるが悪く言えば冷たい。
見たところ、彼女は誰かの手伝いをしようと思うほど余裕があるように見えた。この街に来たばかりの者はまず狼狽えたりして少なからず取り乱すが、彼女はこの街に馴染んでいるようにも思え。エイダの目的は塔を登ること、そのための情報や共に塔を登ってくれる仲間を探していたのでこの機会に小首を傾げて尋ねてみて。
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