◆　　金魚鉢　　◆　BML　/　無登録　

>鮫島さん

…どうすっかなぁ。聖水にでも浸かって赦し乞うて貰わなきゃ気がすまねぇかも。(その顔立ちもあってか悪魔的な微笑を浮かべる相手の姿はやたらと様になっていて、こちらも考えるフリをしては平然と黙秘の条件を変え)…アンタが素であんなセリフ吐きやがったからこっちも反射で反論しちまったんだろーが。(本気でいたたまれなくなって噛み付く様な物言いで顔を上げれば、不意に撫でる手つきが思いの外柔らかくなり、何やら丸め込まれた様な気分で)…そんで万一惚れ直して懐いたら食い殺しに来そうだよな、アンタ。(真顔で心外かもしれない言葉を述べては、こちらの放った応酬に対し、不意に興でも醒めたらしい声音と台詞で、煙草の臭いを纏った胸元がスルリと離れ)…へー……成程な。…ここまでムカつと、一周回って落としてやりたくなったりしちまう訳だ。(ツンと澄ました薄氷の顔面に内側からヒビが入る様な感覚で真意の知れぬ独り言を呟き、コキリと手首を鳴らす。)…どっちかっつーと今のはアンタが振ったんじゃねぇの。知らんけど。(恐らくは既に聞いてなさそうな背中に告げつつも、放置された空き缶を拾っては洗って潰した上で指定の場所へと投げ入れ) …おやすみ。補導されんなよ。(そちらを振り返らぬまま自身も帰り支度を進め、屋敷を後にする)