◆　　金魚鉢　　◆　BML　/　無登録　

>入江

…俺にだけ尽くしてくれるなら喜んでプロポーズするけど。一旦考えさせて。入江くん、そういうタイプじゃなさそうだから。( つられるように双眸を細めては指先でマドラーを弄びつつ、前向きを通り越した戯言を真摯に検討する素振りを見せて )は、失恋でもしたの。人の不幸は何とやらって奴なら甘ったるいのも悪かねえわ。( 思わず笑声を漏らせばプレーンの一枚をつまみ上げ、おざなりに咀嚼するも案外食べやすい味に視線で二枚目の吟味を始め )


>夜城

今年で100歳。俺吸血鬼なの。だから夜にしか会えない訳。…年上からアドバイスしといてやるけど、愛ってのは基本形の無いもんなんだよ。知らんけど。( 息を吐くように出鱈目を並べつつ、手招く腕が草臥れれば億劫そうに歩み寄り。相手の頭へと手を置いて"よく出来ました"などと棒読みを添えて雑に撫で回し )あー、夜城くんだいぶ酔ってたからね。そりゃ覚えてないんじゃないの。ダーリン的にゃもう一回告白してくれてもいいよ。( ビールを飲み進める間に滔々と嘘を塗り重ね、相手の軽口を面白がるように繰り返し )


>榊

遅えよ、最初に言っとけ。もしくは来世頑張りな。今生のあんたじゃ無理だろ。( 眉を顰めて吐き捨てるように笑い、無責任極まりないアドバイスを投げやりに添えて )誰かみてえにタオルぶん投げんのはよろしくない訳ね。お勉強になりました。流石先生。( 以前の恩を皮肉で返しつつ緩い拍手まで送ってみせて )


>三好

あんたの地元で漫才師やってるからなぁ。舌と頭は回る訳。( 柔らかな訛りを露骨に揶揄う口調で法螺を吹き、軽くイントネーションまで寄せてみせ )また人のよさそうなお名前で。俺は鮫島ね、三好くんと違って名は体を表してないけど。( 乾杯を終えさっさとビールに口をつけながら雰囲気と違わぬ響きに目を細め、飄々と便乗するように名を明し )