漫談家 2020-11-26 23:01:47 |
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>榊さん
やっべ、大して反省してねぇのバレてら。(平然とした顔でそんな事を述べては、続く感心の滲む言葉には瞬きをし)昨日言った事忘れちまった…?別にいいけど。(そう言って笑ったまま目を伏せては自分のグラスにもとぷりと白ワインをつぎ、それを軽く煽る。)ハハッ、良く言うぜ。アンタに飯作ってる人、俺だけじゃねぇんだからさ。(段々と見慣れつつある芝居のかかった所作を眺めては、調子の良さに眉尻を下げてケラケラと笑った。その後、自分の中で暫く引っ掛かっていた質問を投げ掛ければ、相手は思いの外詳しく、然れど軽快に答えてくれて、その内容に強ばっていた肩からゆるりと力が抜ける。)……そっか。アンタに取ってその人たちは、悪い存在なんかじゃなかったんだな。だったら、良かった。(「本当に、良かった。」と繰り返す言葉はそのまま心臓の奥に残し、はにかんで口角を上げる。親というのは、極力憎むべき存在にならない方が良いに決まっているのだから。)悪ぃな、急にこんなん聞いて。アンタの口からそれが聞けて良かったわ。…俺が言うのもすげぇ変だけど、安心したよ。
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