◆　　金魚鉢　　◆　BML　/　無登録　

>鮫島さん

(撫でられる掌の大きさや温度の心地良さに油断していた自分も自分だが、その手に思い切り髪を乱され)！？……テンメッ、(敬語を使った事など一度もなく、これからも使う予定はないが、一応控えて来た世間で最も横暴とされている二人称がつい初めて口をついて出た)…そーゆーとこじゃねーの？(憎まれ口を叩くも、何だか優しい部分に触れられた気がしたのは、きっと気の所為ではないのだろう。)…俺、アンタにはそこそこ棘振り撒いてきた自覚あんだけど。逆にいいのかよ、こんな面倒なのに頼られちまって。突き放したくならねぇ？(相手のぼやく言葉には、半分笑う様な、少し困った様な声音で)なるべくならねぇ様にするけどな。……たった数日でも顔見て喋った相手のこと、出来れば後味悪ぃコトに巻き込みたくねぇし。(相手が先程した様に、後半は聞こえぬ様ただ本音を告げれば、軽口もなく静かに示されたもう一つの選択肢があり)…それはそれで、多分すげぇ巻き込んじまうんだけど。ンだそれ初耳だわ。いつからアンタらのライフラインにされてんだよ。(笑ったにしては重くなった前半に対し、後者の言葉には聞いてねぇよとばかりにツッコミを入れる)…アンタ、ちょっと寝てたろ。珍しい事もあんだな。気をつけて帰れよ。(髪を掻きながら気怠げに猿背中を見送れば、息をつき)


>all

なーんか、いつもより色々喋っちまったなぁ…。ありがとな、遅くまで付き合ってくれて。(柄にもないとばかりに頭を掻く。ヒラリと屋敷を出て辺りを見回せば、広くて身動きの取り易い道を選び)