空(〆)

嫌だなんて思うわけないけど、俺とキミとでは場合が違うかな…
(嬉しい言葉を貰って笑み励ましてくれてるのかなと思うも目に見えない気持ちの大きさには説明も難しく「んー…」と首を捻って言葉を濁し)
そっか、仕事大変だったんだね。お疲れ様。愚痴でも相談でもあればいつでも聞いてあげるからね。何もなくたって飲みには付き合ってあげるよ。
(早くも4本目を開ける様にクスクスと笑いを零し、今日会えた偶然には感謝をして少しでも助けになれたなら良かったと相手の嬉しそうな顔に満足して笑みを返し)

…？
何が違うんだ？(はっきりしない答えに、俺とは違う…？俺が思っている好きとは違うのか？と悪い考えばかりが浮かび不安そうな表情を浮かべ)
仕事もキツいけど、人間関係っつーか…相手のことを理解するのも、自分がどういう考えで行動しているのか理解されるのも、難しいなーと思ってな。あ、わりぃなんか辛気臭くなるな、自分でも何言ってんのか分からなくなってきた…酔ったか？(まだ半分程残っている酒をテーブルに置くと、ふぅ…と一息ついて)

…そうだなぁ、俺もちゃんと説明出来る程頭整理出来てないから、追々答えが見えたら言うよ。
(解らない状態なのは確かでこの時点で話すのは不安と不満を残すだけだからと至って真面目に誠意を込めて述べると眉尻を下げて微笑み)
どうしても人間関係っていうのは関わってくるからね…あくまで他人でしかないし理解するのもされるのも難しい問題だと思うよ。言葉でだって捉え方の違いが生まれちゃうしね。いろいろ話す為にこうやって一緒に飲んでるんだから、好きに話していいよ？
(酔いの助けも必要な時はあるよ、と悩んでいる相手の手を取って握り優しくさすってにこっと明るい表情を見せ)

…そうか。うん、分かった(やはり相手の想いは自分と違っていたのか、と一瞬傷付いた顔をするも、相手の微笑む顔に無理矢理口角を上げ「よし!何か違う話でもするか？テレビでも見るか？」と笑顔で問いかけ)
そうだよなぁ…職場って嫌でも関わらないといけない時もあるし、人によって合わないとかもあるし難しいよなー…。
あーあ…会社行きたくねぇな…働きたくねぇ…(悩んでいたことを話して少しスッキリするも、手を握られれば本音をポロリと溢して)

蒼空、俺は蒼空が好きだよ。
(誤解を生むような事を言ってしまっただろうなと相手の反応で思い、作ったような笑顔で言葉を紡ぐ様にいたたまれなくなり相手の腕を引っ張って抱き寄せきつく腕を回し)
…環境によっては心身に害を及ぼす。その職場がキミに合っているかはキミが見極めるしかないけど、仕事は社会人としてきちんと働くべきだと思うよ？
(無理はしないで、と頭を優しく撫でて)

！(切替えようと別の話題を振ればいきなり抱き寄せられ驚くも、好きという言葉に「っ…ああ、俺も好きだよ。でも伊織の言う通り、少し意味が違うらしい」と寂しそうに言えば、俺は友達の好きじゃないんだけどな…と呟き)
そう、なんだよなー…働かないといけないのは分かってんだ。まあみんなそうだと思うけど、行きたくねぇなって毎日思うわ(頭を撫でられるとありがとな、と呟き)

同じ意味だよ、同じ種類の好き。友達とキスしたりそれ以上のことをしたいだなんて思わないでしょ？
(結局不安にさせてしまって申し訳なくきつく抱き締めたままどうにか弁解しようと解りやすい言葉を選んで言い、「俺はそれを蒼空に望んでる」と耳に唇を押し当て囁き)

うん、そうだね。俺も毎日朝が辛くて億劫だよ。楽しいと思える職業だったらっていつも思うしね。同じ職場に蒼空がいたら楽しめそうだけど。
(お礼を言われる程のことしてないよ、とにこり笑みを浮かべ)

同じ…？本当に？(1人勘違いしていたのか…と恥ずかしいような寂しいような、もやもやした気持ちだったが、スッと相手の言葉が入ってきて「そうか…一緒か。伊織!俺、伊織が好きだ」と自分の気持ちを伝えスッキリした顔で抱き着いて)
っ！(耳元で囁かれると顔を真っ赤にしくすぐったそうにするも、好きと伝えられたことで気持ちが一気に解放されたのか「ああ、俺もだ」と恥ずかしげも無く言えばそのまま相手の頬に軽く口付けて)

！そうか、伊織と一緒の職場に…！ってそれは無理か…。
やっぱり伊織は優しいな(相手の笑みに自分も微笑み)

ふふっ…伝わったようで安心した。
(不安げだった表情が一気に変わったのが分かり心から安堵の表情を浮かべ笑みを零し、抱きつかれればポンポンと頭を撫でて。相変わらず無垢な言い様で自分の発言に同意されればホントに解ってるのかな、と思うも頬に口付けられて一瞬驚き)
…、蒼空…そこだけ？
(身体を少し離すと目を細めて顔を近付け声量を抑えて呟けば、掌を頬に添え相手の下唇に親指を当てがえツッとなぞり)

あはは、同じ職場になったらキミが気になって仕事が手につかないなぁ。
(想像してみては楽しくなり実現できたらいいのにね、と笑いながら。たくさんの癒しをもらっている身としてはこの程度の優しさは大したことないと内心で)

俺も安心した(頭を撫でられるとさらにぎゅっと抱き着き。そして自分からの口付けに驚いている相手を見て、してやったりと満足そうに笑い)
えっ…(少しの優越感に浸っていたが、下唇をなぞられ顔を近付けられると立場が逆転し、焦りながらも相手の目を見つめることしか出来ず)

んー、俺も伊織が気になって集中出来ないな(楽しそうに笑う相手に自分も嬉しそうに微笑み)

(視線が合うだけで動きがない相手に薄く微笑み)
じゃあ…俺からしていい？
(ワントーン低く囁くと頬に添えていた手を下へ滑らせ首筋を掴み、鼻頭を相手の鼻頭にツンと触れて)

ところで、急の背後からの伝言…
付き合う流れはいいとして、キス表現とかそういう大人なシチュエーション大丈夫だった？今更なんだけど…ちょっと強引にしちゃってごめんね(申し訳なさそうに苦笑い)裏表現は勿論しないけど、どこまで表現可能か聞いてなかったなって…キスもソフトまでとかディープまでとか。

あ…(目が合ったまま微笑まれると、どきっ…と胸が高鳴り、伊織のことが本当に好きなんだな…と改めて自覚して)
そんなこと…きっ聞くなよ(いつもより低い声で囁く相手にドキドキさせられっぱなしで目を晒しそうになるが、顔を近付けられると逃げることが出来ず恥ずかしさに顔を赤くして)

ああ、裏表現以外なら何でも大丈夫だ。
俺の方こそ、あまり詳しく書かずに申し訳ない…
キスも、ソフトやディープ大丈夫だ。

蒼空…
(相手の緊張がこちらにも伝わるかのようで赤くなる顔が可愛くて仕方なく気持ちが煽られこちらも胸が高鳴り、後頭部へ手をやるとぐっと引き寄せて唇をそっと重ね。重ねるだけでゆっくり離すと額をコツンと合わせ)
……好き。可愛い。
(幸せが過ぎる、と内心で呟き緩む頬が言うことを聞かず感嘆の溜め息を漏らして)

有難う。了解したよ。
嫌な表現とかしちゃってたら遠慮なく言ってね(にこ)

ん…(引き寄せられ唇が重なればそっと目を閉じて。緊張で少し強張っていた身体から力が抜け、額が合わされば自然と上目遣いになり俺も好きだよ。と微笑み)

俺の方こそ、ロルが上手くなくてな…迷惑をかけていたら申し訳ないな。その為に少し返事に時間がかかってしまう。
何かあれば伊織の方こそ遠慮なく言ってくれ。

(柔らかな微笑みと好きという言葉に幾度とハートに矢が突き刺さり胸のキュンキュンが止まらず)
あー…帰るのが惜しい…
(時間よ止まれと念じてしまいたくなる程幸せ過ぎてぎゅうっと相手を抱き締め溜め息をつき)

全然そんなことないよ、上手だよ！俺も文面考えるのに凄く時間掛かるから遅くなる時あるし…でも蒼空はレス早いから嬉しいよ。有難う。
折角だから一つ提案なんだけど、宅飲みの次の展開はクリスマスに合わせたネタでどうかな？

ん？俺は休みだけど、伊織は明日仕事なのか？(帰りたくなさそうにキツく抱き締める彼に、可愛いなぁと心の中で呟きながら自分もぎゅっと抱き着き宥めるようにポンポンと背中を優しく叩いて)

伊織こそ、返事が早くて嬉しいし、ロルからも優しい感じが伝わってきて癒されてる。
そうだな、もうすぐクリスマスだし…そうしよう。
その前にお泊まりネタも良いなと思ってたんだが…どうだ？

いいや、俺も休みだよ…
(背中をポンポンされるとこっち側も悪くないとしがみついたまま、そもそもある程度の時間でお暇しようと思っていたのは確かでまさか蒼空との関係に進展があるだなんて思うわけもなく、離れがたくなっているのも事実で自分の好きの沼が深すぎて恐ろしいとまで感じ)

そう言ってもらえて光栄だよ。キミからの返事が楽しみで俺も癒されてる。でも無理のないようにね？
うん、リアルよりも早めのクリスマスを迎えそうだね(微笑み)
勿論構わないよ。お互いの家にお泊まりしあうの楽しそうだね(にこ)

じゃあ泊まってくか？着替えなら俺の貸すし(夜はまた一段と冷える為、酔いが回った状態なら尚更風邪を引くと思いそう言うと、まぁ…まだ一緒に居たいっていう俺の我儘なんだけどな。と呟き)

無理なわけあるか、伊織の方こそ無理しないようにな？
そうだな、一足早いクリスマスだ。よし、じゃあそうしよう！

(泊まりも想定していたがちょっと心境が複雑で、この高ぶる気持ちの中二人で過ごすことは自分との戦いだと内心で意気込み、相手にも一緒に居たいと言われれば断る筈もなく)
じゃあ、お言葉に甘えて泊まらせてもらおうかな。
(身体を離してまだ一緒に過ごせる喜びに笑顔を浮かべ嬉しそうに告げ、「今夜は寝かせないよー」と悪戯に笑み相手の手を取って煽るように掌にキスをし)

俺は大丈夫だよ、楽しい時間を有難う。
決まりだね！今の展開の区切りがついたら数日置いて、12月入ってからの流れで始めようか。

そうか！ああ、今夜は寝……ん？寝かせ…ない？…っ！(泊まる、と聞けばパッと笑顔になり嬉しそうにするも、手に口付けられ言葉の意味を理解すれば顔を真っ赤にして)
ふっ…風呂入れてくる!!(顔を赤くしたまま逃げるように浴室へと向かい)

こちらこそありがとな。
了解した！