煙のトピ主 2020-10-15 19:20:42 ID:e864a8518 |
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『おい薬屋、いつもの薬ってねェ?』
(昼下がり、タバコを雲がかかる空へ吹かしながら歩く薬屋に一声がかかる、相手は何か世間的に不味い事を発しているが、薬屋はゆっくりと振り向けばいつものニコニコ営業スマイルで近づき)
「旦那~、また性懲りもなく酒を飲んだんやなぁ?ええと、いつものでええんよな?」
(からかうような、笑いを含めた声色で後ろにからっている木箱を地面に下ろせば、小さな引き出しから小さな紙の包みを出しつつ、確認をして)
『ああ……しかたねぇーだろ?うめぇんだし。お前の薬が一番二日酔いにいいしな、飲んだらすぐに効く。そういや、ここらで切り裂き魔が出てるみたいだぜ?もう数人殺ってるらしい』
(二日酔いの薬と引き換えに金を渡しつつ、額に冷や汗を出しつつ客は苦笑し、言い訳に近い言葉を話せば、ふと思い出した様に話題の切り裂き魔について語り初めて)
「そん話なら聞いとるで。娼婦を狙うんゆう物騒なやつやろ?血生臭い話やなぁ」
(わざとらしく眉を潜めれば「オ~コワイコワイ」など言うが、常に笑っているように見える顔のためか馬鹿にしている表情にしか見えない)
『ったく、お前弱ェんだし気をつけとけよ。じゃーな』
(こちらもよく言えば愛嬌がある、悪く言えばウゼェ相手の表情に眉をピクピク潜めつつ、ため息をこぼせば手を降りつつもと来た道を戻っていき)
「おおきに旦那。気をつけて商売させてもらいます~~。……さて、ここら辺もう少し歩いてみるかぁ~」
(引き出しをしまい、常連客が見えなくなると、また荷物をからいもう一本のタバコに火を着けようとする)
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