煙のトピ主 2020-10-15 19:20:42 ID:e864a8518 |
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(慣れた仕草で、メイドは手拭きでアレンの鞄も拭こうとする。
まだ時折咳き込みながらも、多少は落ち着きを取り戻したヘイムズは、大きく深呼吸をして彼の話に耳を傾けた)
「……成程つまりだ、もしこのまま不用意に壺の口を空けたりすると……不味いことになると、そう考えて良いかね?
しかし一体誰がその様なことを、まったく……」
(国政に携わる仕事だ、現在の議会の活動やその方針に不満を抱く者もいるだろう、命を狙われる心当たりがまるで無いわけではない。
だが壺に呪いを籠めておくなどと回りくどい方法は初めてだ――或いはヘイムズを狙ったものでは無かったのかもしれないが)
「あぁ、庭を使うのは構わんよ、甲冑も……あれは飾り目的で買ったものだからあまり実用的では無いが、使いたい物はなんでも言ってくれたまえ、見返りも求めんとも。
やれやれ困ったものだ、君を呼んだのは本当に運も良かったな……」
(掌を二度叩く、現れた執事がアレンが指し示した西洋甲冑を飾り棚から運び出した)
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