…… (音も立てず部屋に入ってみるが起きた気配はなく、診察台からは定期的な寝息が聞こえてくる。まだ寝ていることを確信するとゆっくり近づき寝顔を覗いてみる。無防備に眠りこけるその表情は想像を遥かに超えて愛おしく思わず声が出そうになった。吸い寄せられるように寝顔へと顔を近づけていくと、相手の特徴的な髪、白髪になっている部分を指先でそっと掬い上げハラハラと落とし)