極彩の魔女 2020-09-18 15:38:35 |
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>>オーレリア姫(>>36)
君の気持ちは君だけのものだよ。それがどんなものだって、誰も許しも必要ないと思うな。
(ゆるりゆるり、ゆうっくりとかぶりを振るのは前髪が揺れる事で醜い隻眼を見せてしまうのを防ぐため。やんわりと否定を示し思ったままの素直な感想を伝え傷を負っていない方の手の甲へ自分のそれを重ねて。彼女の困惑も無理はない、何せ未知の世界に生まれ落ちたばかりの作品なのだから。突然訳の分からない事に巻き込まれた彼女の胸中を案じ、どうしても彼女の存在を肯定してあげたくてゆったりと腰を上げ隣へと腰を下ろし「 今は分からないかもしれないけれど、 」彼女の顔を覗き込むように前のめりの体勢になりつつそう一呼吸を置き「 君という存在はね、俺達に__この国にとっても、想像もつかないくらい素晴らしいものなんだ。だからそんなに自分を卑下しないで、俺達のお姫様。 」こんなに美しいのだから、そう言葉に贈るのはさすがに諄いと自重して代わりに柔らかくうねる髪を一房掬い上げて口付けを落とし「 君がそうして謙遜する度、俺はどうしようもなく悲しくなってしまうよ 」過度な謙遜は、皇子たちから姫への好意を否定することも同然。表情は依然として穏やかな微笑のままだが、表情には哀しげな影が落ち。辛気臭い空気を払うように両手をぱちんと合わせて「 お茶でも飲もうか。それとも冷たいレモネードの方が好みかな? 」もう少し姫を独り占めしたい、或いは姫を一人にしておけない。そんな身勝手のままに彼女を引き留めて)
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