匿名さん 2020-08-29 21:09:48 |
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遅いんだっつーの。
( 軽い調子で返ってきた謝罪に対し頬膨らませてむすっとした表情を。当然本気で怒っているわけではないが、それでも感情を抑えるのは得意ではないのだ。ポテトを数本口にしたところで止まったのだから、気付かれないはずがない。彼に何を言われても、何も考えられないでいる。自分が好かれていると自惚れていたわけでもないのに、幼馴染みに知らない男が寄り添っているのがやるせない。自分では合わないとわかっているからこそ、どうしようもなかった。結婚だなんて大それたことではなくとも、長く拗らせた初恋の終わりはしんどい。二人から目を逸らして心を落ち着けると、漸く言葉が認識された。「ポテトが冷めるの勿体ないし、それに……此処で逃げたら負ける気すんだよ」優しい提案を蹴るのは申し訳ない。自らの思いだけで無下にするだなんて。涙が自然と溢れる。目の前に彼がいるのに、止めることはできなかった )
俺、何してんだろ……っ。
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