着ぐるみパンダさん 2020-08-02 17:23:34 |
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また会おうゼクシア、必ず。
【書面で見れば、それらは取るに足らない「一」の集合体だ】
【しかしどうしても考えてしまう、きっとその「一」のそれぞれに、自分やゼクシアの様に意志があり、命があるのだということを】
【――親に倣って軍人の道など歩まず、もしも作家としての道を選んでいたのならば、こんなことに悩まされ続けることも無かったのだろうか】
【参謀室という出世街道の最中、エリートの集まりの中に居ながら、しかし戦争に対してどうにも積極的になりきれず「給料泥棒」などと上司や同僚達から揶揄される様なことも無かったのだろうか】
……あぁ、お疲れ様、報告書類は受け取るよ。
【ゼクシアと擦れ違う様に部屋へ訪れた見慣れない兵隊に、しかしいつもの通り事務的に声をかけて】
【書類を受け取り目を通す、これもまた、いつも通りの無表情】
【もたらされた情報を脳へ刻む、今日も「一」が増えては減っていく】
【痛みを忘れていた頬の痣が再びヒリつきだす様な感覚に、眉を顰め、それを悟られぬよう静かに眼鏡を押し上げた】
(/ではこれにて一連のロールは締めということで……楽しかったです!ありがとうございました!)
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