着ぐるみパンダさん 2020-08-02 17:23:34 |
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エメリア
「…先陣は私が切ろう。…様子見なら得意だ。」
(そう言うなりエメリアは手頃な兵士の影にずぶりと沈み、影を渡り歩いて帝国兵の影から顔だけを出して戦況を観察する。なるほど、告げられた通り敵軍はこちらの誤射に混乱しており、まだ充分な戦力が揃っていない…だが、それも時間の問題だろう。彼女は「敵が混乱しているうちに、可及的速やかに出撃の用意をすべきである」との結論を出して帝国兵の影から消え、ダウファール要塞の上になびく旗の影から姿を見せた。)
オズワルド
「…ああ…戦うしかないのですね。
(なあ、オズワルド!聞いてんのか?暴れさせろって言ってんだよ!もう勝手に出てくぞ!)
…!まだ、駄目です…!どうか、落ち着いて…!
(ふん、俺は命令は嫌いなんだ。知らないね。)」
(哀しげな瞳で嘆いていたオズワルドが急に誰かに話しかけているような独り言を呟いたかと思うと、オズワルドの体から白髪に赤い瞳の男…「another」が滲み出た。)
(はっ、匂うぜ…血の匂いだ。…俺は俺の
好きなようにやらせてもらう。いくらオズワルドの命令でも聞きたくないね。)
(「another」はオズワルドの制止する声も聞かず、太刀を構えて要塞の上からひょいと飛び降り、帝国軍に向かって真っ直ぐ突進していく。)
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