ストーリーテラー 2020-07-15 23:39:22 |
通報 |
>アッシュ
イイねえ。ツレと一緒にバカンスってか?
(螺子が琴線を弾く繊細なメロディ、色香漂う甘い声色。しかし彼の顔は、自身と同じようにその半分に傷を負っている様子。完璧を忌避し欠陥を愛する自身にとって、それは綺麗なオルゴールや色とりどりのお茶菓子なんて比較にならないくらいの極上な要素。部屋の中を見渡すように扉の縁へ体重をかけながら、ご機嫌そうに口角を吊り上げ)
(/申し訳ありません、時間差レスで絡み文見落としておりました。絡ませて頂きましたので、まだ余裕がありましたら仲良くして頂ければ嬉しいです。)
>リープ
ハハ!お気の毒サマ。
(目覚めのキスがいつだってロマンチックで情熱的とは限らない。御伽噺は甘くない、自分という存在こそがその証明でもある為、可憐な表情が嫌悪に歪んだのを心底面白おかしく笑い飛ばして。気丈に振舞ってはいるが、彼女も姫である前にたった一人の女の子。自身の腕に縋る華奢な手に力が籠るのを感じ取れば、横顔へ向けて勇ましく晴れやかな笑みを向け)
心配すんなよ、リープの探しモノもいつか見つかるって。…嗚呼、アイツも来てんのかなぁ。だったら早く探して迎えに行ってやんねえと。歩けなくて困ってるだろうからさ。
>アルディス
……なァ。この城に来る前、歩けねぇお前を背負ってさ――夜の海辺を散歩した事あったろ。円の欠けた三日月がすげー綺麗でさ。覚えてるか?
(一歩、彼女から遠ざかりつつ、俯いたまま遠き日のワンシーンへと思いを馳せる。さながら映画の場面を切り取ったようなあの夜があんなにも美しかったのは、他でもない彼女の〝欠陥〟がそれを彩っていたからだ。少なくとも自身にとってはそうなのだ。どうして、と問われた言葉には、まだ光を宿す隻眼から、一筋涙を零す事で応えた)
でもあの夜何よりも美しかったのは、自分の足で歩けない事を悔いて、俺におぶられる事に忍びなさそうにする、お前の表情だったんだよ。
トピック検索 |