( 仄かな月明かりが差す薄暗い寝室は若干の物寂しさすら漂い、依然ぼんやりとした霞覆う頭に浮かぶは恋人の顔で。就寝前目を通したトーク画面の感嘆符並ぶ文面へ彼らしいと双眸細め『勿論だ。一刻も早くきみに会いたいから悪化させるマネはしない。向こうは今夜も賑わってたんだなあ。今度は二人で手でも繋いで行こうか』と送信 / 返信待ちすがら閉じた瞼の裏側で明日のスケジュール思い浮かべ淡い期待を抱き )