清廉高校　(　3L　)　

>74　ひよ

んー、そっか。やっぱり可愛いねえ。
( 具体的に言われたわけではなくても、導き出された答えは何とも愛らしいもの。うんうんと一人頷きながらそっと髪を撫でてはへらりと緩い笑みを浮かべて。数学と魔法が結び付く筈もなく、無理があるよなあと思案し。当然好きになる方法などわからない。そんな方法があるのなら自分が知りたいくらいだ。悶々としていたが、彼女からの返事に思考を中断させて。「パンケーキかあ、良いね」聞かなくてもわかる甘味の誘惑。ご褒美があれば彼女だけでなく自分まで頑張れることだろう。早速約束を取り付けておくと、ふざけたような口調で「指切りしとく？」なんて聞いてみて)



──


>74　篝

き、厳しいんだぞー、俺！
( 案の定笑われてしまえば、意味のない主張を再度。当然といえば当然だろうが、少しでも格好良くいたい年頃なのだから仕方がない。何となくでも役に立って感謝されるような頼りがいのある先輩でいたいのだ。「もしじゃなくて上げるんだからな、篝が赤点取らない為にも」まずは授業中寝ないようにするところから。初歩的にも程があるが、大切なことには違いない。「あー、お礼とか考えなくてもいーぞ？」彼女がお礼に悩んでいるのなんてつゆ知らず、これから来る勉強の嵐に困っているのだろうと勝手に解釈しては、安心させるようにぽんぽんと軽く頭を撫でて )