清廉高校　(　3L　)　

>66 ひよ

撫でられるの、好き？
( 思わず撫でた途端に彼女が嬉しそうに笑うのを見て、釣られて笑みが溢れた。舞台の上と普段では違いすぎる。普段の彼女を知らない人は驚くんだろうな、なんてほんわりとした思考に落ち着きながら、いつもよりも幾らか柔らかい声色にて問い掛けを。「魔法の呪文かあ。んー……魔法の勉強って考えたら、頑張れるのかもしれないね？」意味のわからない数式に複雑な図形。どう考えてもやる気は出そうにないが、少しでも彼女に意欲を出して欲しいと。自分のことは棚に上げておきながら、思い出されるのは少ししてから行われる定期テスト。己も彼女も乗り越えなければならない共通の敵。うーんと腕を組んで考え込む。やがて思い付いたのか、人差し指をぴんと立てながら提案し )
勉強頑張れたらさ、ご褒美として出掛けない？カフェとか。


>67 杉山

だからって一人で背負うのは良くないんじゃない？ほら、ふらふらしてたし。
( 足元がよく見えずにふらついてしまう程のものを請け負うのには理由がなさすぎる。委員会ならまだしも、関係ないのならどうしてもやらなければいけないことにはならないわけで。へらりと緩い笑みを浮かべながら、あくまでも軽い調子で指摘を。どのバンドも良さがある、一番を決めるのは難しい。どう答えようかと一瞬の間を置くと、「やる側も聴く側も楽しめるノリ、かな。なんか良い感じの」と。答えはぼんやりしているが、伝わるだろうと考えていて )