清廉高校　(　3L　)　

>>朔せんぱい

?─────、朔せんぱい、
(聞き慣れた声にそちらを向こう…とするがそれは突然肩を組まれたことにより叶わず。顔を見ずとも、声や自分に対するこんな態度をする人は一人しかいないとか名前を呼んで彼を見上げれば想像通り人懐っこい笑顔を浮かべた1つ上の学年の先輩の姿。教えてやる、という言葉にいつもは少し眠そうに垂れているヘーゼル色の大きな瞳を丸くすれば「せんぱい、頭いいの？意外、」と彼女にしては珍しい少し驚いたような声と変わらずの後輩らしくない遠慮のない物言いで問い掛けて。だが成績がもう崖際まで来ている自分にとっては願ってもいない提案にすっかりひよこは頼る気満々で。)

ん、ええと……平気。ぜんぜん嫌じゃないよ。
……えと…だから仲良くして、ください？



>>徹せんぱい

……徹せんぱい、体幹よわいの……？
(いくら引っ張ったとはいえ呆気なくその場に尻もちを着いてしまった彼にきょとんと不思議そうな顔をしては上記をポツリと問い掛けて。大丈夫、と彼の背中のホコリをポンポンと小さな手で払いながら問い掛けては少しおかしかったのかその唇はすこし歪んでいて。「せんぱい数学得意……？」こてん、と首を傾げながらそんなことを問いかけてはあまり勉強する気は起きないのだが進級できないとなると今後の舞台活動に支障が出るためか致し方なく点数を稼ごうとしているようで。)


>>和紗せんぱい

ん、……ふふ、
(彼女の柔らかな手に頭を撫でられればくしゃりと眉を下げて幼い子どものような笑顔を浮かべて。人から撫でられるのは嫌いではない、というよりも、誰かに可愛がられるのが単に好きなだけである。無論先輩である彼女から頭を撫でられるのも例外ではない。ぽわぽわと周りに花が咲いたようにほっこりとした雰囲気を醸し出しながら「そう…私もあんまり好きじゃない。…数学って、なんだか眠くならない？魔法の呪文をかけられているみたい。」夜の睡眠時間を削って台本を読んでいる自分からしてみれば、数学教師の訳の分からない数式の羅列は魔女の睡眠魔法と同義語のようなものでひよは形の良い唇を少し尖らせて。)