毛利元就(無双) 2020-05-17 06:21:23 |
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(声高らかに告げた彼女の言葉と姿に頭領は思わず笑いこけ「貴様のような小娘が、儂の倅を!?ガッハハハ……ふざけるな!倅は頭も悪いしどうしようもないほど馬鹿な奴だったが、剣の腕前は我らの中でも最強だった。それがこんな小娘に……倅にはなぁ、武士としてもう一度生き直したい、という夢があったんだ!」顔を俯かせしゃがれた声で両目からボロボロと涙を流しながら、大袈裟とも思える動作で、傍らに置かれていた深紅に染められた布に包まれたやや丸みを帯びたモノを抱き締め頬を擦り寄せると、仇となる朱莉へ深い憎しみを含んだ鋭い視線を向け「娘、覚悟は良いか?他の者は手を出すな。これは儂とこの娘の勝負じゃ。そちらの男も妙な真似はするなよ……」ゆらりとした動きで片手で刀を抜き取り、空いた手には変わらず布包みが大切そうに収まっており。抜かれた刀は鎧とは違い、良く手入れがされているのか刃こぼれ一つ見られない。迷うことなくその切っ先は朱莉に向けられており、まさに一触即発。いつ、どちらかが動き出しても可笑しくはない。ピリピリと緊急感が増す場。)
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