毛利元就(無双) 2020-05-17 06:21:23 |
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(傍で働きたいと訴えた相手へ「君にちょうどの仕事があるんだ!」とにこやかに答え。次いで、この時代に側室を持たないという事は珍しく、周りから散々嫌味や奇異の眼差しを受けてばかりだったため、彼女から掛けられた言葉は乾いてひび割れた大地に染み渡る水のようにスッと心へ入ってきて)君は優しい子だね。そんな風に言われたのは初めてだよ…ありがとう。(問われた言葉に視線で隣の部屋へ続く襖を示せば、自らも小皿へ箸を伸ばし。柔らかくよく味の染み込んだ野菜の煮物を幸せそうにのみ込むと)この部屋の隣を使うといい。その襖で繋がっているから、この部屋も好きに使っていいよ。ああ、おトキが整えてくれているから、直ぐに休む事も出来るよ。もし、何かあったら私でもおトキでも、遠慮せず声を掛けなさい。この部屋から廊下を奥に少し進めば私の部屋だから。さて…そろそろお暇しようかな。色々あって疲れただろうに、付き合わせてしまって悪かったね。君には悪いけれど、とても楽しい時間だったよ。時間を忘れてしまう程にね。(立ち上がると障子戸に手を掛け、控えの小部屋にいるおトキへ片付けや後の事を頼めば、彼女へ向き直り)ゆっくりお休み、朱莉殿。では、また明日。
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