毛利元就(無双) 2020-05-17 06:21:23 |
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(一回りし着付け終えた姿を見せてくれた彼女へ満足げに大きく頷くと脱いだ着物等を片付けながら「ええ、とても良く似合っていますよ。さ、大殿や太郎丸も待ちほうけている頃でしょうから、早く見せて差し上げて下さいませ」と笑顔向ければ片付けの手を止め障子戸を開き促すが、次いで開いた先で目に入ったのは待っている間に何処からか持ち出した竹刀で打ち合いを始めていた主と太郎丸で。大人しくて待っているものだと思っていたのに童のように動き回っている2人に思わず大きな溜め息を付けば彼女へ視線移し呆れた表情を隠すことなく「朱莉殿……あの様な方ですが、後悔致しませぬか?」と述べると同時に此方へ気付いた太郎丸が走り寄ってきて、その後頭部へ容赦なく竹刀を叩き入れた元就が満面の笑顔と調子で)はい、太郎丸の負け。これで私の30勝目だね。油断大敵、だよ!さて……お帰り、朱莉殿(頭を押さえ蹲る太郎丸をしり目に着替え終えた彼女の側へと歩み寄れば顎に手を当て相手の浴衣姿を頭の先から爪先迄ゆっくりと視線を下ろしながらうんうんと頷き)とても良く似合っているよ。それに浴衣だからかな、なんだか涼しげでいいね。おや、柄は朝顔かぁ。自分で選んだのかい?朝顔は私も好きなんだ(柄の意味を聞いて選んだのか否か、言外にそう視線で問い掛けると彼女の反応を伺う様に瞳を細め口角を緩くあげ)
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