毛利元就(無双) 2020-05-17 06:21:23 |
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ははは、そんなに若い若いと誉めても何も出ないよ?そうだね、ありがたい事にみんなしっかりと成人になって、それぞれの領土を治めているよ。いやぁ、出来の良い息子達で私も安泰だよ!長男の隆元はこの城に館を構えているから、もしかしたらその内ばったり、という事もあるかも知れないね。他の子達も暇を見ては会いに来てくれるから、その時はよろしく頼むよ(親元を離れそれぞれの道を進んでいる子等を思い浮かべては口元を緩めて語って。次いで、思い人はいないと否定する彼女の言葉に、何気なく問い掛けた言葉で相手を傷付けずに済んだ事を安堵し)おや、それは嬉しい申し出だ。君からの誘いを断るなんて勿体ない。是非ともお願いするよ(彼女からの提案に断る理由などなく大きく頷き返すと立ち上がり縁側としても活用している廊下の縁へと移動すると、そのまま庭へと下りられるよう置かれた沓踏石の上に自身の履き物以外にもう一つ草履がある事に気が付き。見慣れぬ小さめな作りのそれに一瞬不思議そうに首を傾げるも直ぐにおトキが準備してくれた物だと理解し、まるでこうなる事を予想していたかのような時宜の良さに思わず複雑な表情を浮かべ後頭部を掻きながら「彼女には益々頭が上がらなくなってきたよ……」とぼやき、頭を軽く振ると先に庭へと下り室内の彼女へ手を伸ばせば口元を綻ばせ冗談混じりに)おいで、狭い庭だけど案内をしよう!
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