毛利元就(無双) 2020-05-17 06:21:23 |
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(伝えられた母や村人の最後に言葉を失い漸く絞り出すような声音で「そう、ですか……っありがとうございます、朱莉殿」拳を強く握り締め泣くまいと必死に涙を堪えるものの瞳からはポロポロと滴が零れ落ち、遂に肩を揺らしながら嗚咽を漏らすと彼女の背へ腕を回し。その様子を悲痛な表情で見ていたおトキが何か掛ける言葉を探していると兵の一人がおトキの側へひっそりと歩み寄り耳打ちし、それを聞くと些か慌てた様子で朱莉等へ静かに一礼すると城の裏手の門へと足早に走り去り/おトキが裏門へ辿り着いた時、数人の兵を携えて帰城し下馬した直後。着衣や手などに所々赤黒い染みを残しており、表情は酷く冷めている。おトキへ彼女が無事に辿り着いたかを問うた後、湯と替えの着物を準備するよう伝え)
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