おんなのこ 2020-05-15 14:21:05 |
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(いつものように交わされれば特に反論することもなく。仕方ないなと呆れたように腕を組んでいると、掛けられたのは出迎えの言葉。「ただいま……
じゃないから。疲れたのは認めるけど」思わず答えるも、自分の家ではないわけで。もし此処に住んでいたら、なんて考えてしまうのは彼女が優し過ぎるからだろうか。胸が暖かくなるのを感じながら、緩みそうになる頬を引き締めて。「ネコは軽すぎるの。ちゃんとしなさいよ」不意にハグされるとそれだけで体温が上がる気がして、幾らか落ち着かないのを隠すように軽口を叩き。部屋に勉強道具の入ったバッグを下ろすと、食材の入ったビニール袋だけを持って。「じゃあ、作ってくるから。後で勉強、教えてよね」彼女へと声を掛けるとキッチンに向かって)
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