おんなのこ 2020-05-15 14:21:05 |
通報 |
>結城 鳴
(電車の発車やアナウンスによって遮られた言葉はそれ以上己の口から出ることはなかった、相手の心の中が知りたい。自分の事をどう思っているのか聞きたくてたまらない癖に、今の居心地が良くてちょうど良い関係が崩れることがどうしようもなく恐ろしくて怖いため踏み込んだ問いかけを飲み込み、電車の移ろう車窓へと視線を移して「…うーん。あ!そういえば、此処から二駅先にお洒落な雑貨屋さんが出来たって友達が言っていたの。まずはそこに寄ろうよ。」とある程度込み合った車内故己の声を聞き逃さないためか相手の端正な顔との距離が近く、ドキドキと高鳴る胸の鼓動が表情と声色に出ないようにいつものように装いつつ、相手の問いかけには車窓を眺めながら考え込むように首を捻ると何かを思いついたように相手の方へと顔を向けつつ最初の目的を告げて)
トピック検索 |