Yoidore 2020-05-02 22:03:21 |
通報 |
>73 ピエニ
「直に崩れるぞー!」
「邪霊がばらまかれちゃまずい」
(疎らに残った人々が、ある者はその場を離れつつ警告するように、ある者は後退しながら牽制でもするかのように、好き勝手なことを言いつつ、それでも手助けに踏み出す気配はなく。ー……宿屋に案内されたのか、それともむしろ子どもを預けてきただけか、海豚亭の主は、泣き止んだもののまだ瞼を腫らしている子どもを連れてきた己を見るなり『おや!獣人じゃないか!』と瞳を輝かせて。その場には、丁度自分たちだけでは太刀打ちできなそうにないと引き返してきた熊型獣人の老人とその孫らしき、熊耳の少女がおり、三者から事情を聞けば、広場に現れた邪霊はなかなかの難敵とのことで、一人でも助力が欲しいと言われ。さらに案内役を引き受けてくれた子どもの口から、兎型の彼女が一人で対処に向かったことを告げては、いよいよ自体は急を要するという雰囲気になり『もしかしたら一人で奮闘しているぞ!すぐに行ってやれ!』との店主の言葉に背を押されるように、宿屋を後にする羽目となって。老人には後からでも追いついてもらうとして、熊耳の少女のほうは背におぶり、彼女の案内の元に現場に辿り着いてみれば、冒頭の風景、そして、丁度、傾き加減の柱から手を離して飛びすさった相手の姿。咄嗟についさっきまで相手が押さえていた処刑台の柱の元に滑り込めば、崩れないように両手を使ってがっちり押さえて安定させ、背中の少女に "下りて邪霊の捕獲を手伝うよう" 耳打ちすれば、次は相手に届くように)
お嬢さん! 一人じゃつらいだろ!
遅くなったが、俺の力も使ってくれ……!
(/小説風歓迎で良かったです~。今回、補食に向かない者同士だと戦局がより厳しくなるかなという懸念と少しは町の人にも頑張って欲しい()旨があって、勝手に>44を伏線にする形で、モブ獣人を出しましたが、例によって自由に使って頂きたいです~笑)
トピック検索 |