高校生二人で旅行へ行こう！{恋愛:戦闘:多少のグロ？流血}

｢ふふ、竜己らしいなー｣

ニコッと笑い、ペットボトルの水を手渡す

｢あんまり待ってないよ！うーんと5分くらい？｣

「菜月……ありがと//」
笑顔の彼女に体温が上昇した気がするが、気にしないことにし、ペットボトルを受け取る。←鈍感
「そう？ならいいんだけど…まぁそろそろ行くか？」
駅弁とかおやつ買って行こーぜ♪と笑いながら、菜月の手を引く

｢どーいたしまして！｣

ふふっと笑い

｢うん！行こー！そうだねぇ！いろいろ買ってこーねー！｣

ニコニコしながら

「菜月は何弁買うの？俺は唐揚げ弁当♪」
※大好物は唐揚げw
興味深々に目を輝かせて

｢えー？何にしようかな？じゃあー竜己に任せる！｣

ニコリと笑い

「俺！？んーじゃあチキン南蛮弁当でどう？」
結構うまいんだぜ？と言い。

｢じゃあそれで！｣

竜己らしいなーと笑い

「わかった！買ってくるからちょっと待っててな。」
菜月の頭をポンポン撫でてレジに向かう

(返事遅くなってすみませんっ)

｢うん！ありがとう！｣

頭を撫でられ頬を赤らめ竜己の後ろ姿をジーっと見て

(※私もさっき遅くなったしごめん。おあいこだからもう謝るの禁止ー！^^
ここには来たいとき来てくれりゃいいから気軽にね？w)
「よし！買う物買ったしそろそろ行くか！買い忘れあったりする？」
菜月を笑顔でみつめて。

(はぁい！ありがとうございますっ)

｢そうだねー！買い忘れは...大丈夫かな？...｣

見つめられ、少し恥ずかしくなったのか目をそらす

「ん？…どうかしたの？」←鈍感
菜月の様子の異変に気づき、
「ありゃ！もう新幹線くるじゃん！！」
と菜月を引っ張る。※尚、お弁当やお菓子は俺が持ってますw

｢なっ...なんでもない！｣

なんで気づかないんだろうという顔をして

｢あわわわわ、わかったあ、ちょっと...そんな強く引っ張らないでよー｣

びっくりした様子で

-新幹線の中-
「ふぅ～…ギリギリだったなw」
ナハハと笑って隣を見やり、
「北海道楽しみだなぁ～」
と呟く。

｢よかったあ、間に合って｣

ニコリと笑い

｢ねぇねぇ、竜己？北海道行ったらまず何する？｣

コテンと首傾げ

「あ～今日は泊まる予定の旅館に、荷物置いてゆっくりしねー？」
はにかみつつ、眠そうな目をこすり

｢眠いの？寝坊したんじゃなかった？まぁいいけど｣

ふふふ、と笑い

「ｱﾊﾊ……///」
昨晩、彼女と出かけるのが楽しみで寝れなかった事を悟られないように笑ってごまかす。が、(顔が赤面してしまった)

｢あれ？竜己顔真っ赤だよ？大丈夫？｣

竜己の顔を覗き込み、心配そうに

「だっ大丈夫！大丈夫だから～！！」
ぷしゅ～、と湯気がでるくらい真っ赤になって顔を覆い隠すw

｢えー？本当に大丈夫？｣

竜己が顔を覆い隠したのを不思議そうに見て

｢おーい？大丈夫？｣

顔の前で手を振り

「大丈夫…デス…//」(ち、近けーよバカッ！)
やや赤面した顔から腕をおろし、コホンッ！
と咳ばらいしてから、
「菜月だって…女の子なんだから、もっと行動を考えた方がいいぞ！…//」
、と一喝。

｢なんで敬語？｣

不思議そうにして←The.鈍感

｢あ、私のことちゃんと女の子って思ってくれてるんだー、へぇー｣

ニヤニヤして

「なっ…あったりまえだ！！何年一緒に居ると思ってんだよまったく…//」
照れ気味に後ろ頭をポリポリかく。

｢ふふ、そうだねー｣

棒読みで

「…?なんかめぇ覚めたわw。今から何したい？」
笑いかけ

｢え？目覚めた？｣

びっくりした様子で

｢私、トランプとかUNO持って来たよ？やる？｣

竜己の顔を覗き込んで首傾げ

「お！流石♪用意周到だねぇ～やろやろ♪」
もちろんと言わんばかりに首を縦に振る。

｢じゃあ、ババ抜きやる？｣

と、きいているが、もう準備を始めていて

｢できたー｣

ニコリと笑い、竜己にカードを手渡す

「よ～し！負けないぞ！」
やる気満々にペアのカードを抜いていくが…
「……(あ、)」
手元にピエロのマークがついたジョーカーを見つけ、わかりやすそうに落胆する

｢ふふ、竜己分かりやすすぎ...｣

ニコッと笑い

｢ジョーカー持ってるでしょー｣

自慢げに

「ちぇｯ…んだよ～」
プゥ、と頬を膨らませ、
「いいからやるぞ！」
しかめっつらで

｢んふふ、そういうとこもいいんだよなー｣

そういうとこも...の辺りから竜己に聞こえない声の大きさで

｢はいはい！負けないからねー｣

ニコニコしながら

「…え？なんて？(ま、いっか)」
「望むところだ！」
ニヤリと悪笑を浮かべ

｢これだあー！あれ？｣

途中でジョーカーを引いてしまい、落胆した表情になる

｢あとちょっとなのにぃ｣

ムッとして

「フッフッフッ♪これで俺が買ったも同然！はい！ペアGET☆」
ニヤニヤ

｢いや、まだ負けてない...｣

真剣な表情で

｢ふふふ、どーれだ？｣

ジョーカーを引かせようとする

「あ″～じゃあこれだ！」
「ｱ､ﾊﾊﾊ………(泣」
ジョーカーを引いてしまい唖然とする

｢やったあ！｣

気づけば残りカードは2枚になっていて

｢これならまだ勝てる！｣

ふふふ、と笑い

「くっそ～！」
取れ取れと願いながら菜月の行動を見つめ(汗

カードを引き...
｢あー、もうー｣

ジョーカーを引いてしまい、落胆した表情になって

｢負けるー...｣

悔しそうに

「よしっ！これもーらい♪」
ペアの方のカードをとり、
「うぇーい♪俺の勝ち♪」
楽しそうにわらい、
「んじゃあ菜月は旅行中に１回だけ俺の言うこと聞くペナルティを付けまーす♪」

｢あ、ま、負けたあ｣

悔しそうな表情を浮かべ

｢はいはい！わかりました！ペナルティね！｣

頬をプクっと膨らませて

「ククッw可愛いな」
そう言いながら頬をつんつんつついて、
「なぁ、そろそろ弁当食わねぇ？」

｢か、かわいい？｣

顔を真っ赤にして

｢そ、そうだね...食べよ！｣

誤魔化すように

「俺の唐揚げぇ～いざ！オープン！！」
ふんわり漂うジューシーな匂いにお腹を鳴らし、
「いっただっきまぁーーす！！」
ここが車内だという事も忘れはしゃいでいる。(←子供かww！)

｢わかった...わかったから！｣

慌てた様子で

｢シー！静かにしてー｣

口の前で人差し指を立て

｢ここどこかわかってる？｣

「は、ハヒィww(あ、わりぃww)」
もぐもぐしながらスマイルで話す

｢わりぃって思ってないでしょ?ww｣

竜己がお弁当を食べる姿をジーっと見て

｢美味しい？｣

竜己の顔に見惚れて少しぼーっとして

「ｺﾞｸｯ…あ、バレた？w」
笑いながら、
「おう！めっちゃ旨い♪」
見惚れている菜月に気づき、
「ん？…食う？」
あーん、と言いながら、口の前に持っていく

｢もー、何年一緒にいるとおもってんの？｣

少しムッとした表情で

｢よかったね、｣

ふふ、と笑い

｢た、食べる...｣

顔を赤くさせながら、あーんと食べる

｢お、美味しい...｣

「それさっき俺が言ったやつじゃんw」
と笑い、
「旨い？よかった～♪」
と上機嫌になる

｢あ、バレたww｣

ふふ、と笑い

｢うん！美味しい！｣

「ねぇねぇそれ(チキン南蛮)も一口ちょ～だぁ～い♪」

｢ん？いいよ？｣

口の前に持って行き

※ごめんなさい！ちょっと病気にかかってて…最近来れてませんでした。
「ハグッ！もぐもぐ…うまぁ～///」
とろけたように、ふにゃぁと笑って自分のお弁当に再び手をのばす。

※ごめんなさい！ちょっと病気にかかってて…最近来れてませんでした。
「ハグッ！もぐもぐ…うまぁ～///」
とろけたように、ふにゃぁと笑って自分のお弁当に再び手をのばす。

※大丈夫ですか？全然！健康の方が大事ですので...

「ねー！美味しいよね！」

自分のお弁当を食べ

「ふふ?、美味し?」

(※ありがとう！優しいね^^)
「うん//」
子供のように満面の笑みで

(※いえいえ全然そんなことないですっ)

「ふふっ」

竜己のかおを見て少し顔を赤くし

(※あるよ～wﾆﾔﾆﾔ)
「ん！そろそろ着くみたいだ。菜月～荷物まとめて出る準備しとけ～」
ごはんをかきこみながら連絡して。
「ん？どした？」
顔の赤い彼女を見やり、顔を近づけ除きこむ。

(※そう？)
「ん?、わかったぁ」

ニコッと笑い

「あっいやっ何でもないから...気にしないで////」

左手で顔を隠し

(※うん！^▽^b)
「(可愛い)…//…わかった。じゃあ行こっかw」
菜月の反応に耳を赤くし、照れ顔を隠すように荷物をまとめ始める

「う、うん/////」

自分も荷物をまとめ

「こっちこっち♪」
ハイテンションのまま、菜月の手を握り駅のホームにでる。

「えっ、あ、うん/////」

急に手を握られ、顔を真っ赤にして

「えーと、旅館まで…ここからすぐみたい。」

のんびり行こうぜぇ～と笑いながら。

「はーい...」

落ち着きを取り戻して

「ふふふっ」

「にしても…ﾌﾞｯｸｼｭﾝｯｯ!……さみぃ～…」
ポツリと呟き、体を縮ませて。
「ん？何笑ってんの～」
菜月に問いかけて。

「さむいね?、竜己だいじょぶ？」

くしゃみをしたのが心配で背中をさすり

「ん、ううん、なんでもないよっ！」

ニコッと笑い

「ｽﾞﾋﾞｯ…だいじょぶ～ありがと」
鼻を擦りはにかみ、コクリとうなずく。

「？…そう？」
ならいいんだけど～と、再び前を歩く。

「あ、着いた……けど…え、古っ！？」
比較的綺麗な旅館を予想していたものの、少しボロい感じで、下手をすれば倒壊するのでは……と思い、顔をひきつらせる。

「よかったぁ...」

ニコリ

「なっ、古くない？」

竜己の顔を覗き込み

「ぉわっ！‥//」
ドキドキ…//

「確かに古い…俺、道間違えたかな…？」

頭を掻きながら、スマホを取り出して見比べる。

「いや…ここで合ってる。レビューみたら中は綺麗だし、女将さんの対応もいいってさwへぇ～案外当たりだったりしてw」

笑いながら歩き。

「へぇー、」

ニコニコしながら

「楽しみだねー、」

「おう！んじゃ入るか！」

元気よくガッツポーズして、旅館の扉に手を掛ける

(最近忙しくて全然返せませんでした！ごめんなさい！)

｢うんっ！｣

竜己の後ろに行く

(旅館の女将(ゲスト))
>松野様・姫野様

「いらっしゃいませ～！ようこそお越し下さいました。今晩お泊まりいただくご予定の松野様、姫野様の二名様で宜しいでしょうか？」

丁寧にお辞儀をし、二人を微笑ましそうに見つめて手元のメモ帳(?)を見ながら確認をとり

(竜己)
>女将さん・菜月

「あ、はいっ！あってます！」

女将さんの対応にこくっと頷き、少し緊張した様子で受け答えして

(女将(ゲスト))

「承知いたしました。では雪を落としておあがりください」

彼の頷きに表情を緩ませ頷き返すと、２人の肩に小さく積もっている雪を見て、軽く払ってからお上がり下さいと言い

(/全然いいですよ～！^^)

女将さんにぺこりとお辞儀をし、

｢お願いしますっ｣

ニコッ

(／ありがとうございます！)

(女将(ゲスト))
>姫野様

「フフッ‥では足元に気をつけて此方へどうぞ…。」

菜月の言動に微笑ましそうに笑うと、泊まる部屋へと案内しようと歩き始めて

(竜己)
>女将さん・菜月

「…な？案外良い感じのトコだろ？」

自分達の前を先導して歩いてくれる女将さんを横目に、コソッと菜月に耳打ちして満足げにニカッと笑い)

(/いえいえ*^^)

＞女将さん

｢はっ、はい！｣

女将さんのあとに続いて歩き

＞竜己

｢うん！｣

耳打ちをしてニコッと笑い

｢いい所選んでくれてありがとっ！｣

(竜己)

>菜月

「っ…//どういたしましてー」

菜月の笑顔にドキッとしながら、思わずそっぽを向いて後頭部をぽりぽりと掻きつつ、少し棒になるような言い方で「どういたしまして」と言い

(女将)
>松野様・姫野様

「あらあら、若い子って良いわよね～！フフッ。ではお二人共こちらへ。私はこれにて失礼致しますが、何かあればまたお申し付け下さいね」

後ろの二人を見てニヤニヤ笑いながら微笑み、部屋に着いたため「ごゆっくり～」と言いながら一礼して去って行き

＞竜己

｢ふふっ｣

竜己の棒になる様な言い方にニコッと笑い

＞女将さん

｢はっ、はい！お願いしますっ｣

ニコッ

>菜月

「お～案外綺麗な部屋だな～！」

(部屋に入るや早速中を物色し始めて)

「なぁ菜月、これからどうしたい？」

(ふわっと笑いかけて)

＞竜己

キョロキョロして

｢ほんとだぁ、綺麗だね！｣

竜己の笑顔にドキッとして

｢.../////...竜己の好きな事していいよ//｣

顔を赤くして

>菜月

「(可愛い…//)じゃ、じゃあ…まだ晩ご飯まで少し時間あるし、旅館の設備とか…そだ！風呂の場所とかトイレとか？いろいろ探索してみようぜっ！」

(ドサッ‥！と部屋の隅に荷物をまとめ、邪魔だった為鞄に突き刺しておいた木刀を背負って菜月の手を取りUターンして室内から勢いよく出て)

＞竜己

｢う、うん！｣

落ち着きを取り戻して

｢(えっ...///)｣

急に手を掴まれ顔を少し赤くして

>菜月

「んじゃまずは庭とかどう？さっきチラッと見て綺麗だったし、雪で遊んだりとかも出来るらしいぜ！」

子供のように目を輝かせて

＞竜己

｢うん！そうだね！雪で遊ぶの？竜己らしいねー｣

ふふっと笑い

>菜月

「ま、せっかくだし？鎌倉とかも作ってみたいし…って笑うなぁ！」

笑われたことにカァ～//と真っ赤になり

＞竜己

｢あははっ、私も鎌倉作ってみたいなー｣

竜己の顔が赤いことに気づき、

｢竜己ー？どした？顔赤いよ？だいじょーぶ？｣

竜己の顔を覗き込み

「うっ…だっ、大丈夫！！行こ行こっ！」

顔の赤面を指摘され、うっ…！と顔を引きつらせるが、すぐに話題を戻して焦ったように庭へ向かい

｢そっかー、ならいいけど...｣

竜己の後に着いて行き庭へ出ると

｢さ、寒い...｣

体を震わせて

「あ…。」

菜月の「寒い」というワードに、興奮のあまり服装などを考え無しに部屋から出てきてしまった…と内心焦っており。

「(…！)菜月～はいこれ！」

どうしようかと悩んでいれば、自分はまだコートを着ていたままだったな…と、一度雪の上に木刀を置き、コートを脱いで菜月にバフッと被せ

｢(...！)｣

急に被せられたコートにびっくりし、何をされたのか気づくと顔を赤くして

｢...//りゅ、竜己が風邪ひいちゃうよっ！私は大丈夫だから！｣

そう言って竜己にコートを返し

「むっ‥！素直じゃねぇなあ～。いいから！竜己様(←)のご好意に甘えとけって！」

返されたことにムッとしつつ、菜月の照れた様子に満足げにニヤリと悪笑を浮かべると、「竜己様」なんてふざけたことを抜かしながら再びコートを渡し

｢わ、私、竜己が風邪ひいちゃったら困るから.....｣

モジモジしながら今自分がすごく恥ずかしい事を言ったのに気づき

｢いっ、今のは...あの...その..//｣

顔を真っ赤にして

「あ…(なる程な…//)ｸｽｯ菜月は優しいんだな～……ありがと。」

なんとなく焦っている彼女を察して小さく笑うと、しぶしぶだがコートを着直し彼女の頭に手を置き撫でつつ落ち着いた声でお礼を言い。

｢...//...う、うん、｣

顔は赤いままだが少し落ち着きを取り戻したと思ったけど自分の頭に竜己の手が乗っているのに気づき

｢///...着てくれてありがと、私は大丈夫だから//｣

やっぱり竜己、かっこいいな...と竜己の顔に見惚れていて

「おうっ！…うしっ！じゃあ鎌倉作るぜぇ～！！」

パッと雪の中に突っ込んで「ひゃっほぉ～い！！」なんて言って浮かれていて…。

(/そろそろイベント的なのやりますかね？^^)

｢...だっ、だね！｣

誤魔化すように

｢竜己っぽいなー｣

雪に飛び込んだのをみて微笑み

(／ですね！^^*)

「ん？なぁ今なんて「ｺﾞｺﾞｺﾞｫｵｵｵ」っうわあ！？」

何かを言った菜月を振り返って尋ねようとしたそのとき、ここら一帯がもの凄い音をたてながら揺れた為雪の中で態勢を崩して大きく転び

｢(！)ちょっ、竜己！｣

転んだ竜己を助けに行こうと竜己の元へ行こうとするが自分も転んでしまい、

｢...どうしよ、｣

不安そうな顔をして

「なっ菜月！頭下げて伏せろ！！……あれ？」

揺れる地に背をかがめて雪に足をとられながらも菜月に指示をだし、その間少しでも彼女のもとへ行こうと急ごうとすれば、今度はぴたっと揺れが収まり

｢う、うん！｣

竜己の指示に従い、頭を下げ

｢(あれ？)｣

地面が揺れなくなったのにびっくりして

「一体何がどうなってんだよ…大丈夫か？」

周りを警戒しながら菜月に近づき、怪我はしてないよな‥？と安否を問い

｢...だ、大丈夫.....竜己は大丈夫？｣

ブルブルと震えながら

「本当かよ…俺は平気だから安心しろ」

震える彼女に心配そうな顔つきで見上げ落ち着くまで頭を撫で背中を撫でを繰り返して

｢大丈夫だよ...心配しないで｣

竜己のお陰で落ち着き、

「…お、おう。…そだ！旅館の人達は！？」

菜月が落ち着きを取り戻した為、安堵したと共にハッとして、旅館の人は大丈夫なのだろうかと大声で言い

｢...ありがと、｣

竜己の言葉を聞き、心配になり

｢見に行ってくる！｣

勢い良く走り出し

「ちょっ！？俺も行く！！」

ついさっきまで震えていた菜月をほうっておけるか！と焦り気味で着いて行き…しかし。

「おーーい！！……誰も居ない？」

返事どころか人の気配すらない旅館に目を見開き、菜月を見て

｢おーい！誰かー？誰かいませんかー？｣

出来る限り大きな声で叫ぶが返事が聞こえず

｢.....｣

竜己がこちらを向いたころには無言で俯いていて

「…っ(くそっ…！)」

俯く彼女になにもしてやれないのと、この異常な事態に苛立ちを覚え旅館の出入り口まで走り、外の様子を見ようかと扉に手を掛ける。が…

「っ…！…え？どぉりゃああ～！！……開かない…。」

最悪過ぎる事態に顔を蒼白にさせて、口元を引きつらせ

｢...｣

無言で竜己に着いていき

｢竜己、別の入り口ないかな？｣

わざと明るい声で喋るが、顔を引き攣らせて

｢...｣

無言で竜己に着いていき

｢竜己、別の入り口ないかな？｣

わざと明るい声で喋るが、顔を引き攣らせて

「そ、うだな。行こう！」

菜月に問われ、他にもあるかも…！と考えながら肩に掛けた木刀を握り締めて旅館内をうろちょろし始め

｢あ！あった！｣

旅館の裏口を見つけ、指をさして、

「さすが菜月！行こう！」

菜月はやっぱり頼りになるなぁ‥なんて思いながら裏口へと向かい

｢んっ！｣

ガラガラガラと扉を開け、

｢な、中雪だらけだ...｣

呆然とした顔で

「どゆこと！？」
ツッコミを入れるかのように驚き

「(参ったなこりゃ…)んー…取りあえず、厨房行ってなんか食える物とかあれば今晩はここに居ても問題ねぇと思うんだけど…」
貸切状態の旅館内では、お風呂やトイレといった施設も備え付けてある為、食さえあれば困らないし、今はここでおとなしくしとく方が…と呟き

｢うん、そうだね｣

竜己の提案に頷き

｢とりあえず中入ろっか｣

竜己より先に中に入り

「ん。」
自分も中に入り

「はぁ…(圏外…まじかよ。)」
荷物からスマホを取り出し誰かに電話が繋がるか試すものの、失敗に終わり。

｢あっ、スマホ繋がるかな、｣

竜己が試したのに気付かず、自分も試すが失敗し、

｢どうしよ、このまま帰れないかも...｣

心配そうな表情をして

「(…やむを得ないか。)…よっと！俺ちょっとトイレ行って来るわ！」

彼女の表情に何を思ったのか、木刀を担ぎ立ち上がって上記を述べ

｢あっ、うん！｣

1人が寂しいのか、不安なのか、悲しげな顔をする

「あー‥コレ持ってて！じゃっ！」

不安そうな彼女に護身用とお守りを兼ねて木刀を渡し、軽く頭を撫でるとサッと部屋から出て

｢ありがと、行ってらっしゃい｣

ニコッと笑い、竜己に渡してもらった木刀を握りしめ

「……おりゃっ！」

さっきまで開かなかった方の扉の前へ行き、それを睨むように見つめてから拳を作り殴ってみて。今は彼女は居ない為、少し手荒くなっても良いだろうと今度は蹴りを入れてみて

「はぁー…ダメか。もういっちょ！」

｢竜己まだかなー｣

遅いな、と思いながら

｢.......｣

木刀を抱き締めて

「ぜぇ…はぁ…疲れたぁ～。」

立て続けに体を動かした為、その場にへたり込んで息をつき

「ふぅ…そろそろ戻るか……え？」

太股当たりをパンパン叩きながら立ち上がり、振り返ると後ろに“菜月”が居て「(見られた…！？)」とギョッとしながら焦り。

(/勿論お気付きでしょうが偽物です^^)

｢竜己、遅いなー、｣

ふぅ、とため息をついて

｢あ！竜己ー！｣

竜己がこちらに来て手を振り、

(／こちらの竜己も偽物です^^*)

(本物ver.)
「あ、はは見ちゃった？」

苦笑しながら冷や汗を垂らし

(偽物ver.)
「お待たせ～♪わりぃな遅くなって」

にっこり微笑み

(/おお！菜月背後様のノリが良いとこ好きです*^^)

本物ver.
｢おかえり！これからどうする？｣

ニコッと笑い、首傾げ

偽物ver.

｢見たけど...竜己のそういうとこ、頼りがいがあって好きだよ！｣

ニコッと微笑み

(／本当ですか?!ありがとうございます^^)

本物ver.
「すっ！？//あ、ありがと…！」

えへへ～とデレデレしながら「じゃあ…戻るかぁ～」と伸びをしながら声を掛け

偽物ver.
「ん～‥あ、そうだ！ちょっとこっち来て菜月！」

なにやら考える仕草をとり、ちょいちょいと手を動かして彼女を呼びながらくるりと方向転換して歩き始め

(/いえいえ！^^)

本物ver.
｢うん！｣

偽竜己に着いていき

偽物ver.

｢はーい、｣

竜己に返事をする偽菜月の手には木刀がなく、

本物ver.
「あれ？そういや菜月木刀は？」

横を軽やかに歩く偽菜月を見て首を傾げ

偽物ver.
「よーし着いた！菜月ココ立って目瞑ってて～」

とある扉の前で彼女を立ち止まらせ上記を言いにこにこと笑う

本物ver.
｢うん...わかった！｣

偽竜己に気づく様子もなくニコッと笑い、

偽物ver.
｢木刀...？えっと、あのー、そのー｣

偽菜月は本物の菜月が木刀を渡された事を知らず、戸惑い、

本物ver.
「ん？どした？(ま、まさか無くしたんじゃ…)」

偽菜月を見ながら表情を引きつらせて

偽物ver.
「……君みたいな素直な子を殺すのは惜しいな～でもしょうがないよね♪」

素直に言うことを聞いくれる菜月を見て、にこやかに微笑みながらその扉を開け、彼女を奥へ突き飛ばして閉める。その部屋は真っ暗で、よく目を凝らせば奥のほうで何かが蠢いており

本物ver.

｢えっ？殺すって...何？もしかしてあなた竜己じゃなっ...｣

突き飛ばされ、転び、

｢痛っ...ここ何処？...あれは...｣

蠢く何かを見つめ、怯えた表情になり

偽物ver.

｢.......木刀ってなんだっけ？｣

ニコッと笑い

｢...あっ、｣

自分の正体がバレる様な事を言ってしまい、ハッとして

本物ver.
「…は？…っと、待てよ…お前誰だ？」

突然訳のわからないことを言い出す偽菜月に顔をしかめ、今までこんなことがあっただろうか…と菜月の普段の行動を思い出すが、彼女は聞き分けは良く素直な為、わざわざこんな所に来るような子じゃない…！となると目の前のコイツは…と緊迫した様子で一二歩後ずさり

偽物ver.
「あっははwwせいぜい頑張りなよ♪」

扉の向こうから彼女を嘲笑うかのように高笑いをし、「じゃあね♪」と言って

???
「ｳﾞ…ｫｵ″…ｱ″ｱ″…」

呻き声のようなものを上げながら水音のような独特の音を立てつつ菜月に近づいており

本物ver.

｢...やっ、やだ...助けて｣

怯えた表情で

｢竜己、何処にいるの？｣

迫ってくる謎の生物をみて後ずさりながら

偽物ver.

｢あーあ、バレちゃったかー、｣

残念そうな顔をしながら

｢ふふっ、本物の"菜月ちゃん"は今頃大変な事になってるだろうね｣

ニヤニヤしながら

本物ver.
「なっ！？てめぇ…！くそっ…(菜月…!!)」

偽物を睨みつけながら上手く横をすり抜けて元居た部屋へと走り菜月の行方を捜して

???
「ｷﾞｷﾞ…ヴ…ｶﾞｧｱｱ!!」

恐らく腕部分に当たるだろうか、触手のような長いく太いソレを彼女の方へ伸ばし鞭のように地を叩きつけ

本物ver.

｢きゃぁっ.....｣

飛んできたものを避け

｢出口、探さなきゃ...｣

フラフラと歩き出し

偽物ver.

｢じゃ、せいぜい頑張ってねー｣

ニヤニヤして、低い声で

本物ver.
「待ておい！…っざけんなよ！…菜月っ！菜月ーー！！」

部屋に戻ってももちろん彼女の姿は無く、大声で叫びながら廊下を走り

???
「ｱｸﾞ…ｹﾞ、ｪｴ″ｴ″……!!」

避けた彼女を再び狙って触手を伸ばし

本物ver.

｢やっ...｣

再び飛んできたものを避けようとしたが

｢痛っ...｣

腕に少し当たってしまい、

「はぁ、はぁっ…(くそっ！どこに居んだよ…！！)」

彼女をほったらかしにしていた罪悪感からか苛立った様子で未だ菜月を捜しており

???
「ｶﾞｧｱ…ｱｱ″ｱ″!!!」

するりと腕を引っ込めて雄叫びのようなものを上げ

｢い、痛い...｣

傷口を押さえて

｢竜己...どこ...に、｣

竜己に渡してもらった木刀を持っていたのを思い出し握りしめて

｢竜己...も...無事だと...はぁっ、いいな...｣

「は…！？…(ンだよ今の声…？！)向こうからか！？…はぁはぁ…っ！
な、菜月…！？」

どこかで叫び声のようなものが聞こえ青ざめながら耳を頼りにとある扉の前まで行き、奥からとめどなく殺気が漏れており「うっ…！」と声を詰まらせるが、決心したようにそこを開けると中で中腰で隅まで追い詰められている菜月と、デカいタコのような化け物を見つけ)

???
「ｳﾞ-…ｱｧ″ｹﾞｴ″?」

蠢く触手と共に振り返るような動作をとり

｢はぁっ、はっ、｣

木刀を握りしめ、化け物と戦っている時に扉が開き、

｢だ、誰っ...はぁっ、...り、竜己...？｣

そう言うと、バタっと倒れ

「なっ…菜月！！」

目の前のタコ形の化け物に、(タコが苦手な為)怯えながらも菜月の元へ走り)

???
「ｳﾞｶﾞｧｱｱｱ!!!!」

大声を上げながら下に居る二人目掛けて触手を振り下ろし

｢.......んぅ...竜己...｣

意識が朦朧としながらも竜己に話しかけ

｢...あっ、これ.....ありがと｣

渡してもらった木刀を返し

「どういたしましてぇええ！！」

怪物の声に咄嗟に彼女と木刀を抱えて出入り口まで走り、ヤツはこっから外は来れるのか？と試すように外で待ち伏せして

???
「ｳﾞｩ……ｶﾞｧｱｱ!!」

また避けられて苛立ったように、外にいる竜己に触手を伸ばそうとするが廊下の灯りのせいか出られそうになくて

｢竜己.....あのっ...化け物.....明るい所には行けないみたい...だねっ｣

竜己にそう言って

｢...よかった.....この辺に居れば安全かな...ありがとう、竜己｣

首に腕を回し、ギュッと抱き締め

「無事でよかった…菜月…！」

地にへたりこみながら涙声でろ強く彼女を抱きしめ返し

｢竜己も無事でよかった...助けてくれて、ありがとう｣

竜己を抱き締め泣きながら話し

｢偽物の竜己が出てきて、殺すって...扉、閉めてどっか行っちゃった｣

竜己の肩に顔を埋めて

「うん…！」

彼女の背中をゆっくり撫でて

「俺の偽物？！(そいつが菜月を殺そうとしたのか…)お、れの所も。…菜月の偽物出てきて…気付いたらどっか行ってた…。」

下唇を噛み締めながら悔しそうに表情を歪め彼女を抱き、立ち上がる。

｢そうなんだ...なんであんなのが.....｣

不安そうな顔をしながら

｢...大丈夫だよ...！自分で歩けるから｣

竜己の腕から降りようとして

「そうか？…無理…すんなよ？」

彼女をするりと下ろし一応釘を差しつつ

｢うん...！ありがとう！｣

ニコッと笑い、

「おう！…取りあえず一旦戻るか？」

木刀を担ぎ直しながら部屋へ戻るかと聞き

｢う、うん！｣

ニコッと笑いかけ

｢.....はぐれないように、手、繋いでいい？//｣

本来なら顔は真っ赤だが、危機的状況のせいか、顔は少ししか赤くなっておらず

「い、いいよ…//」

周りを警戒しながらスっと右手を差し出して

｢ありがと、//｣

やっぱり竜己は優しいな、と思いながら

「……なぁ」

彼女のペースに合わせて歩きながら、ポツリと呟き

｢...どうした？｣

竜己の顔を見て

「……もしさ、こっから出られなかったら‥どうする？」

自分の渾身の蹴りですらビクともしなかった扉のことを思い出しながら、暗い様子でうつむきながら問いかけて

｢.....出られなかったら...どうしよう...｣

スマホも、繋がらないし...と、考え、不安そうな顔をして

「あ、わりぃ…。」

ガラにもなくみっともないことをしてしまったと申し訳なさそうにして

｢ううん、大丈夫...部屋、戻ってから考えよう...！｣

わざとらしく笑って

「…うん。」

こくりと頷きながら歩みを進め

｢...ここかな.....！｣

部屋の扉を見つけ、指をさして

(／上げますね！)

「おう‥行こ。」

部屋を見ながら彼女の手を引き

(/テストがあって遅れました…！)

｢うん...！｣

ガラガラガラと、扉を開け

(／お疲れ様です！)

「ふぅ‥(…そろそろ時間も時間だしなー‥)」

(部屋に着けば安堵感からか軽く溜め息を吐き、時計を眺めて(現在:18時)ご飯やお風呂はどうするか‥と頭を抱えて「ん～‥」と悩み)

(/ありがとうございます^ω^

｢...よかったぁ.....｣

2人とも無事だった事に安心し、

｢あ、そういえば...｣

緊張感からか、自分が怪我をしていることを忘れていて、自分の羽織っているパーカーを破り包帯代わりにして

「それ…大丈夫か？」

応急手当てをする彼女が目に入り、バツの悪そうな表情で問いかけ

｢ん？あぁ、さっきの化け物にやられちゃって...｣

苦笑しながら、手当てを終えて

｢多分...傷も浅いから大丈夫だと思うけど...｣

傷のある所を見つめ

「あ、コレ使うか？」

いつもお袋に言われ所持している絆創膏やら消毒液やらが入った救急箱を彼女に渡し

｢え？竜己すご！...ありがと.....｣

救急箱を受け取り、手当てをして、

｢ありがとう...あ、竜己、これからどうする？｣

「ん…//…あ、ちょっと待ってろよ？」

お礼を言われて赤面しつつ、彼女にこれからのことを聞かれ、ある事を思いつき旅行の鞄からマジックペンを取り出してみせて

｢...？そのペン、どうするの？｣

首を傾げて

「菜月、おでこの髪上げて？」

ふふーん♪と意味深に笑い、彼女に言って

｢ん？わかった！｣

素直におでこの髪を上げて

「よ～しできた！」

彼女のおでこにハートを描き、満足げに笑い

｢？何書いたの？｣

カバンから鏡を取り出し、自分のおでこを見て

｢...///...は、ハート？...こ、これはどういう意味...？｣

赤面しながら

「い、今は教えね‥//ｺﾎﾝｯ!んじゃ次菜月が描いてー。」

赤面する菜月に思わず照れてしまって、意味を教えずあやふやにしながら自分のおでこを現にして)

｢...//ハートを書けばいいの？｣

困惑しながらも、竜己のおでこにハートを書き

｢.....//...ん、書けたよ｣

マジックペンを竜己に返し

「え…。あ、ああ。ありがと…//」

マークであれば何でも良かったのだが、同じようにハートを描かれ赤面しつつもマジックを受け取り

｢...この、ハートの意味...教えて欲しいな...//｣

赤面しながら、竜己の目を見つめて

「うっ…わかったよ…。」

首筋をポリポリと掻きながら、近くのメモ帳に「好きだよ」とぶっきらぼうに書き、「…ん。」と真っ赤になりながら目を伏せてそれを渡し

｢えっ、///｣

渡されたメモ帳に書かれていたことを見て顔を真っ赤にして、渡されたメモ帳に｢私も｣と書き

｢...はい...../////｣

竜己にメモ帳を渡して

…は、…えぇ！？

帰ってきたメモ帳に何か書いてあり、みれば一瞬唖然とするものの段々と状況が飲み込め、メモ帳と菜月を交互に見て吃驚しており

.......///

ただ、顔を真っ赤にして俯き

「…//あ、のさ。」

ポツリと呟き

｢...ん？///｣

顔を上げて

支援

＞一見様

(／支援ありがとうございます！)

＞竜己

(／上げますね?)

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