勇者 2020-04-10 18:54:05 |
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>高杉君
…っ、そ、それは…!…あの、何故俺がこの本を必要としている事が分かったんです?
(声を掛けられれば苛立ちを含めた表情のまま其方を一瞥する。しかし彼の手元の本を確認すると先程までの焦燥は何処へやら表情を変え、子供のように目を輝かせつつも即座に感じた疑問を口にし)
>黒羽生徒会長
せ…生徒会長!?い、いえその…借りたかった本が無くてつい……すみません。
(突然肩を叩かれ咄嗟に振り向くと、そこに居たのは己が深く尊敬の念を抱いている生徒会長。彼女は何時から居たのか、先程の様子は見られていたのかが気になってしまい露骨に慌てた様子で。若干居心地悪そうに目を逸らしつつも素直に問いに答え)
>神城君
…ええと。キミは神城君、だったかな?…先程の声は何でしょうか、まるで俺を見つけて不運だと言わんばかりの嘆声でしたが。
(まだ人が残っていたとは完全に気が付かなかった。何処かからの嘆声が耳に入れば、誰だろうかと其方へそっと近付いていき。まるで機嫌が悪かったとは思えないような貼り付けた笑顔を浮かべ、しかし嫌味混じりにその声の主である後輩へと声を掛けて)
>神崎さん
こ、これは…凄い量ですね?…あ、この本…
(中庭で休憩でもしようかと歩を進めていると、同じ図書委員である彼女の姿と本の山が視界に入り。自身も本が好きな為か興味深そうに彼女の方へと近付いて。隣の本を軽く眺めては、その中のある一冊の本に目を留め)
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