司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1855 ノア
もう十分与えたろ。無碍にしたのは、テメェだぜ。
(低く嗤うような声が静かな部屋に響く。意地悪く唇の端を吊り上げて、顰められた顔を真上から覗き込むと、彼女の抵抗の手に寄りかかるように重心を預けた。ソファの底面につけた手を浮かせ「諦めろ、お姫様」と軽口を叩くと、彼女の頭にそっと手を乗せる。拒絶されないと知ったような驕った掌が、滑らかなミルクティ色の髪をわざと大振りな手つきでクシャリと掻き回した。優しい手つきでも甘さたっぷりな撫で方でもない。あくまでも戯れの延長線のような、甥っ子を撫でる時と同じそれ。猫可愛がりが嫌いな割に擦り寄ってきたり、隙を見せる向こうが悪いのだと、悪びれる素振りもなくニンマリと下瞼を引き上げて)
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