Autophobia ＊ 〆

おはこんにちはノートンくん。先日はお世話になりました。そうじゃなくて先日もお世話になりました、だね。まだランチタイムだから用意してきたよ！じゃじゃーん。ホットコーヒーとトレイシー特製たまごサンドにコンソメスープなのだ。豪華なのを作る腕前が無くて簡単になっちゃった、えへへ (　エプロンのポケットからタオル取り出し　) 夢の中で見たキミがね、ちゃんとご飯食べなきゃ駄目だって。それに沢山優しくてホッとする言葉をくれたんだ。まるで本当にノートンくんから言われているような感覚だったな。…夢みたいな心地だったから夢だったってことにしとこ (　んふふ　)

見て見てノートンくん、今日のボクは何処かがいつもとは違うでしょ？チューニングの衣装を着てみた！この前メイクと素顔のどっちがって訊いたのは、違うボクとのギャップでキミが反応してくれるとかフィオナが教えてくれたから…。こんな派手なメイクを見せられるのキミだけだよ (　身を縮めもじもじ　) 添い寝までして貰ったお礼とノートンくんへのアピールの両方の意味があるのは言うけど言わない。やっぱ言う！大きくて繊細でかっこ可愛いノートンくんに笑って貰えたらそれで満足。あ、可愛いは嬉しくないんだっけ。

これから二人の宝箱はそっと深くに沈めていくことにするね。便宜上困るようならそれは言ってくれて大丈夫だからね？話を遡らせてまだ決まっていない事項を詰めていかないとだ、まずは誰が来るかの話から。キミの友達は皆レアだね…！マイクくんとウィリアムくんは賑やかそうで、ジョーカーとピアソンさんは反応が面白そう。賑やかな二人は誰とでも付き合えそうではあるよね、ピアソンさんはどうだろう…ルキノさんとルカくんはピアソンさんを煽りそうで心配。デミならアルコールの方を煽りそうな気がする。ひええピアソンさんの肝臓の心配が…！

キミの過去が今のキミの奥深くに今も痕跡を残しているのなら、ボクが安易に刺激して良いものじゃないのは解っているから…。そうじゃなくても過去のノートンくんにとってボクは完全な赤の他人だし。赤の他人に何が解るんだってボク自身思うことが何度もあるもの。キミの誕生日に探偵が見つけた一通の手紙を読んでみた上での考えだけど、正直分からないや。根本にあるのが故意でも過失でも、事故は原因の連鎖によって起こるものだと思ってる。例えば小さなロウソクが一本倒れただけでもダイナマイトに着火してしまった場合は大惨事になるのも当然…な気がして。それは要するにロウソクの所為かダイナマイトの所為か分からないし、ロウソクが倒れた原因が誰にあるか何にあるかを読み解くには難し過ぎて答えられないや。答えになっていないねこれじゃ……曖昧でごめん。ハンターになってもやっぱりノートンくんなんだって思う部分はきっと残ってるよ、ボクはその小さな隙間にキミの愛を感じる予感がする (　ケロイド部分に一瞬指先で触れ　)