アレク 2020-03-17 21:02:50 |
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>208 罪罰の魔女
…っ。
(振動で転がってゆく武器を拾いにゆく余裕などなかった。それ以前に生命の危機から恐怖で固まった体は、己を仕留めに槍を挙げる魔女の動作をただ見守ることしか出来ず、もう駄目だと反射的に目を閉じ襲い来る痛みと衝撃が来ることを覚悟していた。だがー)
…ね、こ…?
(何時まで経っても来ない痛みなどに疑問を抱き、恐る恐る目を開けると、そこには魔女の姿はすでになく、代わりに聞こえてきたのは猫の鳴き声。殺されるかもしれない状況から一転し、無事に生きていることの安堵感と、状況が良く飲み込めれていない気持ちから、口から零れたのはただ聞こえてきた動物の鳴き声の主の名を呆然とした様子で呟いて)
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