Direktisto 2020-03-06 22:31:59 |
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>アニータ
あれ、アニータ。ただいま、お迎えしてくれてありがと。……そんなに目をきらきらさせちゃうなんて、教えない訳にはいかないなあ。これね、店主さんからオマケで貰ったんだ。クランベリーっていう小さくて丸っこい、ビーズみたいな果実入りのクッキーだよ。食べてみる?
(好奇心を抑えきれない声が聞こえた方へ顔を移す。そこにはスポットライトを浴びているかのように生き生きと煌めく一つの翡翠を有する少女が、こちらの衣服の袖を掴んでおり。挨拶を返してはやんわりと微笑み、馴染み深ささえ感じてきた彼女の知りたがりに応じる。実のところ少しだけ、ほんの少しだけ迷う素振りでもしようかという考えがよぎったものの、熱心な眼差しをあてられるともどかしい思いをさせる気は萎んでいき、今は正直に答える事にして。カサリと音を立てる袋を目線に合わせては短い説明を済ませると、食べてみないかと訊き。)
>ローレン
ん、これ?買い物に行っていた途中で店主さんからどうぞ、って。あはは、すっかり僕の顔を覚えたみたい。クランベリー入りのクッキーだってさ。美味しそうだし、せっかくだからありがたーく貰ったの。
(思わず進んで耳を傾けてしまいそうになるほど、淑やかな響きを持つ声に耳がぴくりと反応する。畝りを作り、潤いを含んだような髪を見ていると今は陸にいるにも関わらず、彼女だけが水中を漂っている感覚があり。片手に収まっているクッキーに指をさしては尋ねられた内容についてだけでなくら数を重ねて通っていた末、常連と化した事も伝えて。左右の瞼が緩やかに緑色の虹彩も縦に長い瞳孔も隠し、そして再び現れる。くすくすと笑いをこぼすしては口から牙が垣間見えて。)
初めましてだけど、初めましてじゃない…。分かってはいるけどムズムズする……。あ、ううん。大丈夫だよ。むしろ絡んでくれて嬉しいぐらいだもん。(問題などないと言い、やんわり否定し)何だか賑やかになってきたし、話せる子が増えて良かった。僕の方こそよろしくね。
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