匿名さん 2020-02-13 00:36:20 |
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…!?
(自分と目の前にいる相手は一体どんな関係だったのだろうか。約束、契り、一生を添い遂げるなど、まるで赤い糸で結ばれたような言葉。それ以外にも妖狐だの妖だのと穏やかではない言葉も聞こえた。決して軽くはなく、並一般の関係ではなかったのだろう。その真実も今わかる。目の前の相手がなぜか頭を撫で始めた。一体何が起こるのだろうかと注視していると、そこには人にはあり得ない狐の耳、そして腰からは狐の尻尾を生やした相手がいて、目を見開いて絶句して。一度冷静になり、作り物か、しかしそう思った瞬間、作り物ではありえない滑らかな挙動を尻尾をこちらに向かせるといやでも本物だと認識させられて。目の前にある尻尾をおずおずと触れてみると、ふわふわの毛並みにほんのりとした暖かさを感じる。この尻尾は確かに生きている。この尻尾は確かに相手の体の一部だと認識すれば「参ったな…。こんな人との約束を忘れてしまったなんて…。」と、こんな突飛な事実を忘れてしまったことを苦笑交じりに呟けば「桜葉…さん?俺は桜葉さんのこと、なんて呼んでたの?」と、なにかちょっとしたきっかけがあれば思い出せるだろうかと、悪あがきにも似た問いかけをして。)
(/いえいえ!
ここで桜葉様の呼び方を決めてもらってもよろしいでしょうか?)
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