雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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まぁ…確かにあの時間があったから雄太に惚れてんの自覚出来たっつーのはあるし。俺お前と違ってお利口さんじゃねぇから、先に付き合ってたら今までの繰り返しになってた気ぃするしなぁ。…フハ、当たり前じゃん。俺みてぇな奴は地獄直行便でご案内される運命だわ。御祓した所で過去は変えらんねぇのよ、変えられるのは未来だけってなもんで。──生憎俺は期待値低くしてる気なんか更々ねぇのにそれを飛び越えて行く奴が居るんだわ。周りからは俺の恋人は掃き溜めに鶴って専らの噂。──…マァジで行くのかよ。(思いの外すんなりと恋人が離れればその拍子に繋いだ手は解かれ、温もりを失ったその手で呆れた様に前髪を掻き上げた拍子に聞こえて来たのは傍のスタッフの小さな笑い声で、それに苦笑を返しつつ然もつまらないといった表情で恋人へと視線を送りつつプールの壁へと凭れ掛かり。漸く相手が戻って来れば自慢気な手中に収まるドリンクを一瞥してから、味を占めたのか名残惜しさか相手の背中を見つめる女性達を見つめながら思案する様に双眸を伏せて)…俺から離れるなっつったのになぁ。
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