とある荘園の主人 2020-01-21 01:05:13 |
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>空軍
待てって、俺の話だなんて言ってないだろ。悪い大人の一例としてだな…それに泥酔って程じゃない。少し羽目を外しただけで…(講釈を垂れる筈がまさか逆、それも未成年に窘められるとは思っておらず。本気で心配している様子のマーサからきつく問い詰められると、最初はごにょごにょと先程の言い訳にも似た苦しい弁解をしながらも、相手に利があるのは明らか。最終的にはうな垂れて「…気を付けます」と一言。鼻先に伸ばされた手も甘んじて受け入れ。だがこんな環境ならば酒に逃げるのだって致し方ない。少なくとも彼女の前で派手に飲むのはやめようと緩く決心して)…「自分の痛手を恐れているのか」「誰かを失うことを恐れているのか」?そんなの──(マーサの問いには言っている意味が分からないと言った顔を。そんなの''自分の痛手''以外にあるのだろうか。この寄せ集め集団の中で、自分よりも優先すべき人間なんているのか?そう口に出そうとして引っ込める。彼女の中では守りたい物に「他人」も含まれているのだろう。誰かの信条に横槍を出すべきじゃ無い。一瞬押し黙ると質問を受け流し、ナイフを手に取って開けられた箱の上から器用にケーキを二等分して行く。それを二つの皿にそれぞれ載せて)夜中のケーキは胃がもたれるんだろ?ならこれで丁度いい…ほらよ。サンドバッグってお前…そんなに鍛えてハンターと殴り合いでもするつもりなのか?それに飲めるようになったら、お前だってダイアー先生の世話になるかもしれないだろ。
あー、わかったよ。白状すると、お前との距離感を少し掴みかねてる。ショックか?でもお前だって年頃の女な訳だろ。線引きっつーのかなぁ、どこまで言って良いのか加減が分からん。その辺野郎とは違うしな…なんて言ったら、「女だからって侮るな」って切れられそうだ。ただこんなにも臆病なのは確かに俺らしくも無い。何かヘマやらかして、気心知れたお前に拒絶されるのが本当は怖いのかもしれないな。…笑うなよ?とまぁここまでセンチメンタルな気持ちに浸って書いてたんだが、お前がブルースがどうのこうの聞いてたら吹っ飛んじまった。それも冗談なのか?一応真面目に答えると、俺は社交ダンスとやらはからっきしなんだよなぁ。おい、大丈夫なのかその人選。辛口評価の所で止まって一生俺の元に届かなさそうなんだが。確か審査員の二人って美食大国の出身だろ。
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