【第五人格】真夜中の談話室

>ナワーブ

……それを上手い返しだと思い込んでいるなら大変おめでたい。そうまで言うなら毎日でもブラックを飲んでやる、君が戯言を撤回するチャンスを与える為にね。(額に筋を浮かせてしまえばこちらの負け。ただただ苦くて正直美味しさのオの字も理解し難いコーヒーと一緒に、苦々しい感情も食道へ流し込みソーサーへカップを音立てて戻し。続いて出された注意喚起の対象となる物が何か分からず、既に飲み干したコーヒーのカップとナワーブの顔を交互に見比べて疑問符を浮かべ)もう飲んでしまったが何に気を付けるんだ？多少胃が荒れるかどうか程度の話じゃないか心配性だな。ケーキはどうだい、私にも少しくれ。昔こんなケーキとは別にキャロットケーキを焼いて貰ったな…懐かしい。(気を付けるべき点が分からない今、笑って受け流しパウンドケーキへ視線を向け。イギリスらしい素朴な焼き菓子も幼少時の楽しみだったことが思い出されるような見た目のケーキを、かつての味を期待して少し千切り口に入れ。当然慣れない酒類の風味に襲われ顔を顰めると水を求め片手を彷徨わせ)

噛み付けるものなら噛み付いてごらん。私の筋肉で牙が折れないかどうかの心配をした方が身の為だぞ。…聞いていれば何かと子ども扱いばかりだな、ウィリアムと君とは同等だと信じていたのに。それとも私の思い違いなのか？いや、私こそ嫌味ばかり並べてすまなかった。いつかナワーブにその基本的から外れた大本命が現れるまでは毎年贈るよ。まぁ少し寂しくはなるがそれも仕方ないよな。間違いなく鼻の下を伸ばした君を冷やかしには行くけどね。