とある荘園の主人 2020-01-21 01:05:13 |
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ったく、そこは変に誤魔化さないで最後まで言いやがれ。俺もあんまし人の事言えねえけど、マーサ。お前って妙なとこで素直じゃないよなぁ…はいはい分かった分かった、お前は負けてねぇよ。分かったから機嫌直せ。(「寂しいに決まってる」。その言葉が尻すぼみになって終わると、咎めるように片眉を上げ。互いに自己主張や拘りが強い為か、日頃衝突しがちなマーサから面と向かって正直な気持ちを聞けただけでもこの奇妙とも言える茶会の大きな収穫だろうか。その為にこれ以上突っつくのも野暮かと思い引き下がると、自身も手近にあったマフィンを手に取ると同様に一齧り)
…茶化すなって、エマ。にしてもこいつは驚いた。てっきりキャーキャー騒いで逃げるかと思ってたんだが…どうやら認識を改めないといけないみたいだな。(エマ先生の力強いお言葉を聞くと、興味を惹かれたように彼女の方へと視線を向け。ただ無茶振りの答えをマーサではなくこちらで実践されるとは露ほど思っておらず、エマが隣に腰掛けるとその意図を図りかねて軽く身構える。だが華奢な指先で輪郭を柔く撫でられれば、その擽ったさに思わずぐっ、とかすかに表情を強張らせ)………。俺は殺し''文句''を聞いたんだ。手を出すなんて、手練れとはとても言えねぇな。どうやら俺の見込み違いだったらしい。(渾身の口説きに目を輝かせながら周囲の感想を求めるエマに対し、どこか呆れたような色を浮かべながら手厳しい評価を述べつつ)──それと、一口に『花』っつっても色々あるからよ。次からは精々よく確かめてから触りな。…毒でもあったらどうするつもりだ?なぁ?庭師さんよぉ(侮っていたエマ相手に突然してやられたのが、やはり多少は癪に触ったらしい。嬉々としてはしゃぐお転婆娘の方へと前のめりになれば顔を寄せて。言外に「相手は選べ」と忠告を込めて低い声で呟くと、すぐに身体を離し)…確かにエマには御守りがいねぇと駄目みたいだな。ちゃんと手綱握っとけよ、マーサ。
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