とある荘園の主人 2020-01-21 01:05:13 |
通報 |
ほう?まあ君には女心なんて別世界の話だろうな。それに比べてイライの紳士っぷりには驚かされる。そんなものいつどうなるかなんて分からないじゃないか、強靭な肉体にも精神にも限度があるだろう。(先程からからかってくる相手に僅かばかりの反撃をと、わざとらしく占い師と比較して大袈裟に肩をすくめ。仲間思いな性格は老若男女問わずに発揮され、ドーナッツを齧り口の端に着いた食べカスを指で拭うと心配しているような表現を浮かべ)要するに君は私を肥えさせるつもりなんだな?持ってくるのは必ず午後三時きっかりだぞ、この時間は一番吸収しにくいと言われているからな。ケーキも大好きだ、ケーキには罪は無い。しかしどうも甘味に詳しいなナワーブは。(急な寒気に襲われ我が身体を庇うようにして震え。まさか食べたくない訳ではないので貰う気は当然あるのだが親切なのか悪意なのか掴めずジロリと一瞥)弁護士先生も夜更かしをするのなら私としては安心だ。まさかこの集いを法で裁くつもりはないだろう?フレディが堂々と夜更かしをしてくれるなら少なくともこの場の全員は許される。さて弁護士先生、このクリームたっぷりのスコーンを食べて同じ穴の狢になってもらおうか。(気難しそうな人物が夜中の騒ぎを認めてくれたのには安堵して冗談も飛び出し。普段眼鏡姿の彼の素顔を見てやろうとにじり寄り、片手に夜中というデンジャラスな時間帯を無視したレベルのクリームを塗ったスコーンを持ち鼻先に近付け)何だ気にしているなんて予想外だったぞエマ、勿論実の父親に比べたら私の愛情は取るに足らないかもしれないが。あれはからかってくるのが悪い。エマやイライのように純粋な親切心から言ってはいない人間にハイカロリーな食べ物を押し付けられるだけでは気が済まないからな。ほら機嫌を直せ、ちゃんと噛まないと危ない。(これで多少は彼女の優しさに報いることが出来たものとみえて勝手にニヤつき。ハンターの中に居るエマの実父について詳しいわけではないが、父親の庇護の下に居られない時でも守るのはもはや義務化しているように頭撫でては年上の妹分に愛情を注いで)人を褒めるのは平気で自分が褒められるのは駄目だって?荘園に居る全員に訊いたら全員同じ事を答えるのは間違いないよな、どうだい?(微笑ましい光景に試合中では考えやれないくらいの緩んだ顔で全員を順番に見回し同意を求め)ナワーブは女心をご存知ないらしいから無理もない、残念だな私の勝ちらしいね。とはいえエマを口説く時は私を倒してからにするように。(余裕たっぷりに一方的な勝利を宣言して保護者発言も付け加え)
トピック検索 |