吸血鬼の少女と人間の少年（募集）

凛「…！！」

教科書を探すがない事に気づき

凛「…」

見せて、と言う意味で頷く

幸也「ん？なるほど、オーケーオーケー。んじゃあ、一緒に見ようぜ。机、そっちに寄せてもいいよな？」
(言葉にしなくても言わんとすることを理解し、返事を聞く前にガタガタと机をすぐ隣に寄せて)

凛「…」

頷き幸也に羽が当たらないように体を斜めにする

幸也「…いい匂いがする…っ、じゃなくて、ええと…大丈夫？ちゃんと見えるか？」
(近くでフワリと香った女の子らしい香りに思わず本音がこぼれるが慌てて取り繕い、その位置で教科書がちゃんと見えるかを問い)

凛「ん？…（頷く）

最初の本音に首を傾げるがすぐに頷く

幸也「ははっ、そ、そうか、それなら良かったぜ。…と、そろそろ授業始まるな」(相手の疑問のこもった眼差しに笑って誤魔化し、しばらくして始業のチャイムが鳴って)

凛「…」

チャイムがなり先生が来たので黒板に顔を戻す

（授業飛ばしますか？）

幸也「あー…やっと終わったぁ…数学なんて社会に出てから役に立たないのになんでやらないといけないんだろうな…凛ちゃんもそう思わない？」
(授業が終わると机にぐでっともたれ掛かり、彼女の方へちらっと目をやり、語りかけて)

凛「…」

ボーっとしている

凛「！！」

相手が話しかけたのを気づいて頷く

（凛も数学苦手です）

幸也「その反応、もしかして凛ちゃんも数学苦手だったりする？」
(相手の反応を見て、そう問いかけて)

凛「…」

俯き気味に頷く

幸也「そっかそっか、じゃあ俺たちは仲間ってことになるな！凛ちゃんとお揃いなんてテンション上がるぜー」
(馬鹿正直にヘラリと笑って)

幸也「…ところでさ、凛ちゃんのその背中の羽って本物？触ってみてもいい？」
(興味津々な様子で尋ねて)

凛「！！…」

驚いた顔で幸也を見て頷く

幸也「マジでいいの！？…じゃあ、ちょいと失礼して…っと、おおっ！温かいな、しかもすべすべしてる…」
(恐る恐る手を伸ばして触れて、癖になる感触に夢中になってさわさわと撫で回して)

凛「っ…」

頬を赤くして俯く

幸也「おっと…悪いな、つい夢中になっちゃってさ…嫌だったか？」
(相手の反応を見て慌てて手を引っ込めて)

凛「…大丈夫」

首を振りながら答える

幸也「今、凛ちゃん喋ったよな！初めてマトモに声聞いた気がするぜ…ていうか、綺麗な声なんだからもっと喋ればいいのに」
(たった一言の言葉を聞けたというだけでテンションだだ上がりで)

凛「…頑張る」

また三文字だけ喋る

幸也「おおーっ！でも、なんか安心したぜ…あまりにも喋らないからもしかして凛ちゃんは俺と話しなんてしたくないんじゃないかって、実はちょっとばかし不安だったんだよな、俺って意外に繊細なとこあるからさ」(などと口から出まかせを言って楽しげに笑って)

凛「…そんな事はない…」

話なんてしたくないんじゃないかっての所を聞いて言う

幸也「じゃあ俺とこれからももっと仲良くしてくれちゃったりもする？」
(好意的な反応にテンションが上がって前のめりになりながら問いかけ)

凛「…うん」


相変わらずの二言だが言う

幸也「おおお…やべえ…マジで嬉しい…凛ちゃんみたいな反応してくれる子って今まで居なかったからさあ……って、いかんいかん、感激のあまり目から汗が」
(相手の手を両手で包み込むよう握って、大袈裟に嬉し泣きをしていて)

凛「！？…え、えっと、大丈夫？」

うれし泣きを見て自分が何かしたんじゃないかと慌てる

幸也「お、おう、大丈夫大丈夫！めっちゃ久しぶりに女の子の優しさに触れてその幸せを噛みしめてただけだから…って、言っても訳わかんないよな」
(テンションが上がりすぎて自分でも訳がわからないことを口走ってる自覚があるのか苦笑して)

凛「？分からないけど分かった」

首を傾げながら

幸也「…と、そういえば、凛ちゃんは今日のお昼はどうするかとか決めてるのか？」
(どうにか気を取り直し、お昼の予定を尋ね)

凛「…決めてない」

今思い出したらしい

幸也「ならさ、一緒に学食行こうぜ？案内するからさ」
(それなら校内にある食堂へ行こうと提案して)

凛「お願い…していい？」

ぺこりと頭を下げる

幸也「勿論、凛ちゃんみたいな可愛い子とお昼食べられるんなら大歓迎だぜ！よし、そんじゃまあ午前の授業頑張って乗り切りますかねー」
(親指ぐっと立てて)

凛「そうだね…頑張ろう」

微笑むが一瞬ですぐ戻る

幸也「凛ちゃん、今の最高にいい笑顔だったぜ。もしかして自覚ない？」
(すぐに真顔に戻った相手に首を傾げ)

凛「…無い」

首を傾げながら言う

幸也「そうか、じゃあ質問を変えるけどさ、俺と話ししてて楽しい？」
(質問の内容を変えて相手に問いかけ)

凛「…楽しいよ」

真顔で答える

幸也「なら一安心だぜ！じゃあまたお昼にな」
(返事を聞いて安心して次の授業の用意をして)

(/授業は飛ばしますか？)

凛「うん、またお昼」

（飛ばしましょう）

幸也「ふう…腹減ったー…凛ちゃん、授業の後片付けはもう済んでるか？早く学食行こうぜ」
(午前の授業が終わると空腹を訴えて早く行こうと言い)

凛「済んでるよ、行こう」

幸也の方を向き言う

（すみません、私です）

幸也「…よし、到着！ここがこの学校の学食だぜ、早い安いそこそこ美味いの三拍子が揃ってる貧乏学生の頼もしい味方だな」
(学食に着けば相手へとそう説明をして)

凛「美味しい食べ物好き…何が一番オススメ？」

学食の中を見渡して聞く

幸也「そりゃ難しい質問だな、どれもそこそこの味とクオリティは保証出来るが、特別美味いって言うとなんだろうな…ちなみに凛ちゃんは好き嫌いはないのか？」
(相手の問いかけに少し悩んでから、参考までに質問投げかけ)

凛「…トマト、嫌い、それ以外なら食べれる」

トマトの所で顔をしかめ言う

幸也「じゃあこのミートソースパスタはダメだな。そしたら…この天ぷらうどんにしてみるか？」
(少し考えてから券売機の天ぷらうどんと書かれたボタンを指差し)

凛「それにする」

頷き言う

幸也「よし、じゃあ試しに実際に食券買ってみるか？使い方覚えれば今度一人で来ても安心だしな。まずはここにお金を入れて…そしたらランプがつくから食べたいものを選んでボタンを押す…簡単だろ？
(自分がお手本として先に食券を買ってみせて)

凛「分かった」

幸也がしたようにして食券を買う

幸也「んで、その食券をあそこのおばちゃんに渡して料理を受け取るんだ」
(食券を買った相手に説明を続けて)