主 2019-12-25 19:08:58 ID:d0a5d5cac |
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【 夜都ラハウェ - 広場 - / 悪魔ギィト / (>>13) 】
>グェルカ
( それは空から降ってきた。黒い隕石の如きインパクトを伴い、広場の石畳を粉々に粉砕しながら地面へ着地する。舞う砂埃が落ち着く前に、剛毅な声が夜都ラハウェ中に響き渡る。「 こン中で腕っぷしに自信ある奴、今すぐ出てこいやァ!! 」自信満々、まさにその表現が似合う不敵な笑みを顔面にありありと浮かばせ、得物であろう巨大な狼牙棒を肩に担ぎ上げながら民衆へ片手を差し出す。直立姿勢で3mは優に超える体格に剣呑な得物、それを見たラハウェの人々は只々ざわめき始めた。「 何だァ?腑抜けしか居ねぇのか此処はア! 」彼らの戦闘意欲が悪魔相手に湧かないのは、圧倒的な力量差を恐れているわけではない。否、その恐れが崇拝の域に達しているのだ。戸惑いを見せていた民衆の内の誰かが" 悪魔様! "と嬉々として叫んだのを皮切りに、彼らは悪魔ギィトの元へと殺到した。あろうことか、黄色い声援すら引き連れて。まさかの事態に流石の悪魔も怪訝そうに目を剥き「 なッ、気色悪ィぞ手前等!違う違う、俺ァ強ぇ奴を探しに来たんだっつの!おォい其処のお前!こいつ等何とかしろや! 」まるで猛獣がか弱い小動物相手の手加減に苦労するかのように、筋骨隆々の悪魔は二の足を踏む。弱者を甚振ったり虐殺する趣味はないので、自慢の得物を振り回すわけにもいかない。そこでふと遠巻きに感じ取ったのは、同胞である悪魔の気配。白羽の矢を立てられたのは、悪魔であり悪魔にあらずの、水色のふわふわした髪とレモン色の眠たげな瞳を持つ女。面倒事は勘弁してよ、とでも言いたげに、悪魔ギィトに手を貸すことなく女はふらりと群衆に紛れて隠れた様だ。その態度に盛大な舌打ちをしてから「 誰か居ねェのか、強ぇ奴!あとついでにこいつ等片付けてくれる奴! 」わらわらと足元に群がるラハウェの民を控えめに押し退けながら、見た目の割にどこか憎めない雰囲気を持つ悪魔は、神輿でも担ぐように天高く狼牙棒を振り上げて )
( / 君のスタート地点は夜都ラハウェを選ばせてもらったよ。悪魔色の濃い物語になりそうな予感だけど、その他の種族との関わりも大事にして貰えたら嬉しいな。どこでパワーアップ要素が拾えるか分からないしね。忘れないで、君の行動や言動の一つ一つが今後の展開に少しずつ差異をもたらすんだ。例えば登場したNPCにどういう目的と態度で接するか、ロルの中にだけ現れた存在に興味を持つかどうか。小さなパーツを拾い上げながら、君だけの物語を俺と一緒に紡ごう。改めて、今後とも宜しくね。)
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