傍観者 2019-12-17 12:20:36 |
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まぁ、そりゃあなー。
( 彼女の言葉にうんうん、と力強く頷く。今回の事がなければ知る由もなかった寂しいと言う感覚。恋人に会えなくて寂しいと皆が言う物とは違う、それよりももっと深い、大切な何かを失う様な喪失感にも似た嫌な感覚だった。出来る事なら二度と味わいたくは無い物だ。此方の不意に洩れた本音に大して何だかイヤらしい表情を浮かべる彼女にやはり言わなければ良かった、なんて後悔は遅く、珍しい一面に何処か楽しそうにする姿に照れ臭そうに顔を逸らす。然し、悪戯っ子の言動は止まらず首筋への甘い愛撫に「 っ、く...んっ。」と慣れない刺激へと自然に声が漏れてしまう。いつもならば立場は逆転していて、此方が彼女へそういった行為をするのだが稀に不意を突かれてしまうことがある。行為に慣れない自身からすればなるべくこうなる状況には追い込まれたくはなかったのだ。甘い声を聞かれては尚激化するであろう行動を先回りしてさせまいと声を聞かれないように口元を手で覆って、)
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