傍観者 2019-12-17 12:20:36 |
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ん、ありがと。チカがそう言ってくれるんなら、たまにと言わず毎日つけちゃおうかな
(感じていた一抹の不安を拭い去るようなポジティブな内容の言葉がお世辞などではなく本心からのものであることは彼の明るい笑顔を見れば明らかで、元より他人にどう見られるかではなく彼にどう見られるかが重要であるため、例え他の誰がなんと言おうと彼が似合うと言ってくれた時点でそれは自分にとって大事な宝物となって。普段はアクセサリーの類は煩わしいだけだと感じていた己だが、彼が褒めてくれたものだというだけで身につけることに何の違和感もなく、毎日でも身につけていたいと感じるのだから不思議なもので、此方からも頬へのキスのお返しをすれば冗談めかして微笑み「こんないいものもらったし私からもお返しのプレゼントあげないとね。…じゃん!中は手編みのマフラーだよ。こういうの作るの初めてだったけど初めてにしては上手く出来てると思うんだよねー。開けてみてよ」それから、今度は此方からもプレゼントをとベッドの下に手を入れてそこから一つ紙の包みを取り出すと真っ直ぐに眼前につきつけて。中身はこの日の為に自分がコツコツ時間をかけて編んだマフラーであることを説明して。色合いは少し悩んだが、明るい彼の性格にピッタリな赤色をチョイスしており、完成まで時間はそれなりにかかったがそれだけに編み物初心者にしてはそれなりに上手く出来たはずで、少し気合が入り過ぎて若干長くなり過ぎてしまったというアクシデントもあったが、彼のつけている姿を想像しきっとよく似合うだろうと期待のこもった眼差しを向けていて)
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