傍観者 2019-12-17 12:20:36 |
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……おー、ちゃんと覚えてたんだねー偉いじゃん。…それじゃ遠慮なく……わぁ、可愛いネックレス!…でも、私にはちょっと可愛すぎない?
(全身を包み込むような倦怠感は不思議と嫌な感じではなく、このままこの感覚に身を委ねて微睡の中に沈んでいくのも悪くないなとそんな風に考えてぼんやりと、隣ですっかり脱力状態の彼を薄ら目を開けて眺めていたが、弾かれたように目を覚ました相手の動きに虚を突かれて目をぱちくりさせ、何事かと動きを目線で追いかけ、そして長細い白い箱を差し出すと同時に今日がなんの日であるのかを告げる言葉をなげかけられれば、感心したように口にすればニッと笑って。別に期待をしていなかったからという訳でもないのだが、こういった行事をお互い忘れていて思い出した頃にやり取りをするということもままあり。それでもやはり当日にちゃんとプレゼントを用意してくれたことに対する嬉しさはひとしおで、早速はやる心を抑えて丁寧に梱包を剥がしていき、中に入っていた可愛らしい女性らしさを強調するそれに瞳を輝かせ、早速首にかけてみるが、自分のような活発でハートの似合うようなしとやかな女性らしさというものには少し縁遠い自分の柄じゃないのでは?と小首傾げ苦笑しつつも、相手がどんな感想を言ってくれるのか少しだけ期待している自分もいて)
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